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角田裕毅らF1ルーキーが「いかに過酷な状況にいるか」を専門メディアが指摘! 「公平な争いではない」と擁護の声も

THE DIGEST編集部

2021.07.15

ここ最近は不必要なミスも目立ち、周囲の風当たりの強さが増している角田。そんなルーキーを擁護する声も少なくない。(C)Getty Images

ここ最近は不必要なミスも目立ち、周囲の風当たりの強さが増している角田。そんなルーキーを擁護する声も少なくない。(C)Getty Images

 今季、F1デビューを飾ったスクーデリア・アルファタウリの角田裕毅。ここまでの9レースでは前評判通りの好パフォーマンスを発揮する一方で、不必要なミスでチャンスを逸する場面も少なくない。
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 時間の経過とともに厳しい見方も増えていき、早くもその去就を懸念する声も上がってきているが、フランツ・トスト代表は角田への信頼や期待に揺るぎがないことを明言し、「彼には時間が必要である」と主張する。そして、オランダの専門メディア『RN365』も、彼をはじめとする今季のルーキーたちが、多くの困難に直面しながらF1の世界で戦っていると指摘している。

 2014年にV6ターボエンジンにハイブリッドシステムを搭載した、いわゆるパワーユニットが導入されて以来、チームとドライバーにとって多くの“頭痛の種”が蒔かれた。同メディは、敏感なピレリタイヤと格闘しながら、無数のデータの分析も求められるという数十年前とは全く異なる仕事量の多さに、「ルーキーは苦しめられている」と訴える。

 トスト代表は「F1は以前に比べてはるかに複雑になっている。若いドライバーがこれを理解するのに、3年は要する」と語っているが、それだけの厳しい環境に置かれている角田、そしてハースのミック・シューマッハー、ニキータ・マゼピンは、過去のルーキーと比べても不利な状況にあるという。

 それは、F1という“モンスターマシン”に慣れる機会が制限されている点だ。今シーズン開幕前の合同テストは3日間で実施されたが(各ドライバーには与えられた時間は12時間)、6年前にはこれが12日間もあった。各レースのフリー走行も合計4時間から3時間に短縮され、さらにスプリント予選導入のために貴重な時間が削られることになる。
 
「ドライバーたちがドライビングのフィーリングを掴むために、シーズン中にテストを行なって何日でもコクピットに収まっていられた時代は過ぎ去った」とした同メディアは、現在ではシミュレーターがドライバーを助けているものの、この素晴らしいツールも、彼らに本当のレースの感覚を身につけさせることはできず、これもルーキーにとって慣れを妨げる要素になっていると主張する。

 さらに同メディアは3人のルーキーの中でも、ハースのマシン性能の低さによって他チームから大きく引き離されたところで互いに戦っているミックとマゼピンに比べて、角田は本当のプレッシャーに直面していると指摘した。

 また、専門メディア『GPBLOG』は、ドライバー間の獲得ポイント数の差が大きいチームを取り上げた記事の中で、レッドブル、マクラーレン、メルセデスとともにアルファタウリについても言及。ピエール・ガスリー(39点)に対して角田が30点も下回っているとしながらも、「日本人ドライバーは1年目であり、これは公平な争いではない」と擁護している。

 こうした声からも、やはりルーキーは大きなハンデを背負ってレースに臨んでいるということだろう。F1マシンを初めてのコースで走らせ、路面や自然(風)の状況による車の挙動の変化を学びながら、20年近いキャリアを積んだベテランとの戦いをも強いられるのは、想像以上に過酷である。

構成●THE DIGEST編集部
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