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モータースポーツ

初実施のF1スプリント予選への反応は概ね好評!「継続希望」「ファンが楽しければ…」ハミルトンは“土日のみの開催”を提唱

THE DIGEST編集部

2021.07.19

イギリスGPで行なわれたスプリントレースは、経験の少ない角田には厳しいものだったが…。(C)Getty Images

イギリスGPで行なわれたスプリントレースは、経験の少ない角田には厳しいものだったが…。(C)Getty Images

 F1第10戦のイギリスGPでは、今季より導入された「スプリント予選レース」が初めて実施され、17周のミニレースの末に、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが初代ウィナーとなった。

 F1テクニカルディレクターのロス・ブラウンが「間違いなくエキサイティングなものとなる」と自信を示した一方で、かつて彼とフェラーリで黄金時代を謳歌した現FIA会長のジャン・トッドが「F1には必要のないもの」と否定的な意見を発するなど、賛否両論が寄せられていた新たなセッション。ドライバーも、これについては様々な意見を語っていた。

 16番手スタートで16位フィニッシュとなったスクーデリア・アルファタウリの角田裕毅の場合、ルーキーということでコースや車に慣れるためのフリー走行(FP)を重要視する中で、その貴重な機会をひとつ失うことで「これまでのアプローチが機能しなくなる」と不安を口にしていたが、現時点でそれは的中することとなった。しかし一方で彼は、ファンにとってこの新鮮なフォーマットはエンターテイメントの見地から「良いこと」と評価もしている。
 
 他のドライバーも、初のスプリント予選終了後にそれぞれ感想を語っているが、これを最も“評価”したのは、スタートから順位を4つも上げたアルピーヌのフェルナンド・アロンソだ。39歳の大ベテランは、「このフォーマットは大好きだ。これまで、金曜日はチームにとって重要だったが、見る者にとってはそうではなかった。これを、今後も維持されることを願っている。これまでよりも、金曜日がきつくはなるが、全てのドライバーにチャンスを与える者だと思う」と絶賛した。

 4度の世界王者であるセバスティアン・ヴェッテル(アストンマーティン)も好意的で、8位フィニッシュのミニレースを「我々はレースが好きだ。とても短いレースなので奇妙な感じではあったが、悪くない。正直、とても楽しかった」と振り返り、「今後、これを続けていけば、もっと色々なことが起こるだろう。人々は、それを気に入ると思う」とポジティブに展望している。

 この「奇妙な感じ」というのは、他の多くのドライバーも抱いたようであり、フェルスタッペンは「レースの3分の1の距離の、『レースのようなもの』をやってポールポジションを取ったというのは、少し奇妙な感じだ。個人的な意見としては、予選は決勝のためのポールポジションを争う場だ。だから、金曜日は正直、あまり楽しくなかった」と、ややネガティブに印象を語った。
 

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