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「彼女には神が宿っていた!」快投でサヨナラ勝ちを呼び込んだ日本の左腕、後藤希友にメキシコ紙も脱帽!【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.07.22

日本の窮地を救った若き左腕、後藤(左)。金メダル奪取への鍵を握る存在だ。(C)Getty Images

 まさに1点を争う真夏の激闘となった。

 木曜日に福島で開催された東京五輪・ソフトボールの予選リーグ第2戦、日本対メキシコの一戦だ。初出場ながらメダル候補と目される強豪を相手に、日本はエースの上野由岐子がこの日も力投を見せて、2-1の1点リードのまま最終回を迎える。

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 しかし日本は味方の落球もあってあっさり同点とされると、さらに無死、1・2塁の大ピンチに直面する。ここでリリーフに指名されたのが20歳の新鋭、後藤希友だ。7月22日が39歳の誕生日だった上野から、19歳下の後藤へのリレー。若きサウスポーは見事にパワフルな球筋で3連続三振に切って取って勝ち越し点を許さず、続く延長8回のタイブレークでも無死、2・3塁から攻めの投球で3連続アウトを奪って見せた。

 その裏に日本は2連続の犠打を決めて、見事3-2のサヨナラ勝利。殊勲の後藤は試合後、「昨日の経験が活きた」と振り返った。第1戦のオーストラリア戦、同じく5回途中の1死1塁から上野を引き継いだ後藤は、2死満塁までピンチを広げてしまう。ここでチェンジアップを投じて打者を三振で仕留め、五輪デビュー戦での危機回避を自信に繋げたのだ。「1点でも取られたら勝ちが遠ざかる。チームの力を信じて投げられました」と胸を張った。
 
 日本との一大決戦を大々的に報じたのが、メキシコの全国紙『MILENIO』だ。金メダル候補をあと一歩まで追い詰めた母国代表チームの健闘を称えつつ、リリーフした後藤の快投に注目。「ユキコ・ウエノに代わって登場したミウ・ゴトウは、まるで神が宿ったかのようなピッチングを見せた。極度のピンチにあっても動じず、1点を懸命に狙ったメキシコを返り討ちにしたのだ。彼女の活躍が日本に勝利をもたらしたと言えるだろう」と称えた。

 開幕2連勝を飾った日本に対して、メキシコは2連敗を喫して後がなくなった。ソフトボールは会場を横浜に移して、7月24日に第3戦を消化。予選リーグの上位2チームが戦う決勝戦は同27日に開催される。

構成●THE DIGEST編集部

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