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「ジャーナリストとしては厳しい」海外レポーターに訊いた日本のコロナ検疫の印象【東京五輪】

江國 森(THE DIGEST編集部)

2021.07.24

東京五輪のメディアセンターに置かれたコロナ対策を促す看板。記者には定期的なコロナ検査が義務付けられている。(C)Getty Images

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、1年延期となった東京オリンピックがついに開幕した。

 コロナ禍で開催される今大会は、一部の競技を除いて無観客となり、選手にも厳しい制約が課されている。

 それは取材をするメディアも同様だ。各会場やミックスゾーン(取材エリア)に入る人数は制限され、アプリによる毎日の体調チェックや定期的なコロナ検査も義務付けられている。また、海外から来た記者には、入国後の隔離や専用車両での移動、不要不急の外出禁止などより厳しい措置がとられている。

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 こうした日本の検疫について、外国の記者はどう感じているのだろうか。香港から来たというリー記者に訊いたみた。

「たしかに多くの検疫措置がありますね」と答えたリー記者がいちばん悩ましいと感じているのは、一般の日本人に取材ができないことだという。

「これはジャーナリストにとっては厳しいですよ。仕方のないことですけどね」

 無観客や記者の外出制限などにより、観衆や街の声が拾えないのは、やはり取材者としては痛恨の極みのようだ。

取材・文●江國 森(THE DIGEST編集部)