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「日本全土の悲劇となった」内村航平の“早すぎる幕切れ”に伊メディアでも衝撃広がる「もはや全盛期ではない」

THE DIGEST編集部

2021.07.25

「ブレトシュナイダー」から3連続の離れ技を成功させた内村だったが…。(C)Getty Images

「ブレトシュナイダー」から3連続の離れ技を成功させた内村だったが…。(C)Getty Images

 まさかの落下は、一時代の終わりを示しているのだろうか。

 東京五輪は7月24日、有明体操競技場にて体操男子予選を実施。2012年ロンドン、16年リオ五輪で個人総合連覇の内村航平は、練習でも落下したD難度のひねり技でバーを掴み損ね、13.866点で決勝進出を逃した。

 これを受け、イタリア紙『Gazzetta dello Sport』電子版は「レジェンドのウチムラが転落。鉄棒で落下し、日本が『喪に服す』」と銘打って結果を報道。衝撃の結末を「鉄棒演技の途中で、彼は落ちた。すでに水曜の練習でもそうだったように、掴み損なった。そして、日本全土のスポーツの悲劇となった」と伝えている。
 
 また、記事内では、内村の存在を「多くの人にとって歴代最強の体操選手」と評したうえで、現在のコンディションに関して「もはや全盛期ではない」と指摘。今大会には個人の鉄棒に絞って臨んでいたことを報じると、「32歳のキング・コウヘイは、ここで完全に凋落への道に向かうかもしれない」と不安の声を上げた。

 さらに同紙は「五輪が近づいていた直近で、彼はすでに今大会が最後の試合になるかもしれないことをほのめかしていた」と報道。体操界をけん引してきた男の“早すぎる幕切れ”にショックの色が隠せないようで、記事の最後を次のコメントで締めている。

「白鳥の歌だった。過去は消えない。栄光のキャリアに変わりはない。だが、ひとつの王国が、東京で終わった」

 演技後の中継インタビューでは「体操をするのはもういいのかな」と心境を明かした内村。男子体操のレジェンドは、競技生活に一区切りをつけるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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