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「アボットとウエノがライバル関係をかき立てる」米メディアは北京のリベンジを女子ソフトボール代表に期待

THE DIGEST編集部

2021.07.27

金メダル獲得なるか。エース上野の好投に期待だ。(C)Getty Images

金メダル獲得なるか。エース上野の好投に期待だ。(C)Getty Images

 女子ソフトボールは、7月26日にオープニングラウンド最終戦が行なわれ、日本はグループ首位の座をめぐってアメリカと対戦した。

 両者ともすでに決勝進出は決まっており、主力は温存。日本は初回に先制に成功すると、投げては先発の藤田倭が5回までノーヒットノーランを披露するなど、試合を優位に進める。しかし、6回に同点に追いつかれると、7回にはケルシー・スチュアートにサヨナラホームランを許し、あえなくゲームセット。日本は今大会初となる黒星を喫した。

 27日にはいよいよ決勝戦を迎えるが、大一番を前に、アメリカ国内も盛り上がりを見せているようだ。米スポーツサイト『USA Online Sportsbook』は、「モニカ・アボットとユキコ・ウエノがライバル関係をかき立てる」と題して、2008年の北京五輪以来となる決勝での両者の対戦を取り上げている。

「北京五輪決勝でアボットは最後の2イニングを投げ、防御率0.29という圧倒的なパフォーマンスで大会を終えた。彼女の責任ではなかったが、日本に1−3で敗れた。ウエノは最後の2日間だけで408球を投げ、ほとんど一人で日本を金メダルに導いた。この2人の投手は、当然の帰結として、決勝戦で再び相見えるかもしれない。アメリカはリベンジを望んでおり、今やベテランとなったウエノは、前回のようなヒロイン役を演じることができるかはわからない」
 
 テキサスの日刊紙『Tyler Morning Telegraph』も、「歴史を書き換えることはできないが、エピローグを付け加えることはできる」と覇権奪回に期待を示し、ダブルエースとしてチームを牽引するアボットとキャット・オスターマンのコメントを伝えている。

 アボットは「2008年の記憶とあの感情は、オスターマンと私には残っていると思う」と語りつつ、「でもそれよりも、私たちはグラウンドでプレーし、全ての瞬間を見届け、後悔なくここを去りたい」と、ベストを尽くす決意を口にした。

 オスターマンはアテネ五輪での金メダル獲得を振り返り、「チームメイトにあの喜びを体験してほしい」とコメント。日本戦はリベンジに囚われすぎず、チームのために戦うことを強調した。「もしあの敗戦が毎日私を奮い立たせているとしたら、私は今ここに個人的な理由でいることになる。チームが一番大切で、チームが金メダルを取るために私はここにいる」。

 五輪競技から除外されていた期間も、日本とアメリカは世界選手権やW杯で金メダルを独占してきた。ディフェンディングチャンピオンとして日本が意地を見せるのか、それともアメリカがリベンジを果たすのか。大注目の決勝戦は、27日の20時から横浜スタジアムで行なわれる。

構成●THE DIGEST編集部

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