７月26日に行なわれた東京五輪の卓球競技において、男子シングルス３回戦では第３シードの張本智和が香港の林兆恒を４－１で、女子シングルス３回戦では第５シードの石川佳純が４－２でタイのオラワン・パラナンを撃破。日本勢の２人はともに４回戦へと駒を進めた。

　その様子をフジテレビ系の放送解説としてスタジオで見守っていた元日本代表でロンドン五輪・リオ五輪メダリストの福原愛さんは、２人の戦いぶりについて次のように話した。

　石川の出来を「リオの初戦でケガをしてしまって、悔しい思いをしてしまった分、今日のこの初戦にかける思いは凄く大きかったと思います。途中で焦ったしまった部分もあったんですけど、最後はしっかりと自分のペースに持っていって、次につながるプレーになったんじゃないかと思います」と評すと、張本に関しては「結果だけ見ると４－１という形だったんですけど、凄く競っていて、こういったゲームをモノにできたというのはとても大きな自信につながったんじゃないかなと思います」とコメント。

　試合後に張本が「１ゲームも相手に渡したくない」と強く語ったことについては「張本選手はとても気持ちが強い選手で、国内大会でもガッツポーズを出したりとか、強い気持ちを持って臨んでいると思うんですけど、このオリンピックにかける思いをさらに感じました」と語った。
  　そして、福原さんは混合ダブルスの決勝に臨む水谷隼／伊藤美誠ペアについても言及。「２人とも静岡出身で、11歳差があるんですけど、プレーを観ているとそんな差は一切感じられないくらいお互いのことをしっかり考えて、言いたいことを言いながらプレーができているので、凄くいいペアだなと思います。２人ともお互いを励まし合いながら、背中を押し合いながらプレーする姿が印象的でしたね」と、２人のコンビネーションを手放しで称賛した。

　金メダル獲得へのキーポイントについて問われると「準々決勝のドイツ戦で大逆転勝ちをして、その勢いのまま準決勝の台湾戦でも思い切ったプレーが目立ちました。決勝もこのまま思い切ったプレーを続けて、それが結果的に金メダルにつながればいいなと思います」と、頼もしい後輩たちにエールを送った。

構成●THE DIGEST編集部

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