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「甘美な復讐」「卓球界の“青天の霹靂”」水谷/伊藤ペアが演出した“壮大なフィナーレ”に各国メディアも驚愕&感嘆!

THE DIGEST編集部

2021.07.27

五輪混合ダブルスの初代チャンピオンになった水谷(右)と伊藤(左)。楽しそうにプレーする姿が印象的だった。(C)Getty Images

五輪混合ダブルスの初代チャンピオンになった水谷(右)と伊藤(左)。楽しそうにプレーする姿が印象的だった。(C)Getty Images

 7月26日、東京オリンピックの卓球・混合ダブルス決勝が行なわれ、日本の水谷隼/伊藤美誠ペアが中国の許昕/劉詩雯ペアをゲームカウント4-3で下し、日本卓球界初となる金メダル獲得を成し遂げた。

 今大会より採用されたこの種目の初代王者を懸けた一戦は、中国組が最初の2ゲームを11-5、11-7で先取したものの、日本組はそこから11-8、11-9、11-9と逆転し、3ゲームずつを制して迎えた最終7ゲームを、11-6で制し、熱戦に終止符を打った。

 卓球で圧倒的な強さを誇ってきた中国の牙城を崩したことについて、水谷は「中国には五輪や世界選手権で何度も負けてきたが、ここで今までのリベンジが果たせた」とコメント。一方、伊藤は「本当にたくさんの方が応援して下さっている中で、最後まで諦めずにできた。最後まで楽しかった」と、今トーナメントでの充実ぶりを喜びとともに示した。

 新たな歴史の創成を世界中のメディアも報じており、米国の放送局『NBC』は「2004年アテネ大会以来、初めて中国以外のチャンピオンが誕生した。日本の水谷と伊藤が中国組を混乱させて金メダルを獲得。2ゲームを先取してから逆転を許した中国は、第6ゲームを制して勢いづいたが、それは長続きしなかった」と報じている。
 
『REUTERS』通信は「水谷と伊藤のダイナミックなデュオが、長らく無敵だった中国人ペアを辛うじて下し、開催国に初の五輪卓球金メダルをもたらした」とレポートし、中国に対する「甘美な復讐」と綴った。『AP』通信は「日本が卓球における中国の圧倒的な優位性を、大きな混乱の中で終わらせた」、『AFP』通信も「日本が中国の支配に終止符を打った」と報道。1988年ソウル大会で正式種目となって以降、計32回のメダル争いのうちの28回を制していた“王国”の敗北は、世界的にもビッグニュースだったようだ。

 フランスの放送局『Franceinfo』は予想外の結末となった一戦を「卓球界の“青天の霹靂”」と表現し、「ライジングサンの国が初めてのタイトルを手にした」と記述。また、敗れた中国については「これまで超支配的で、対戦相手には何も残さないことに慣れてきた彼らは、(敗北に)顔をしかめた」と綴ったが、当の中国のメディアでは『新華社』通信が「スリリングな7ゲームで許・劉組を動揺させた」と伝えた他、劉が涙で「この結果を受け入れられない。申し訳ない」と語ったことなどを報じている。

 最後に各国の卓球統括機関では、ドイツ卓球連盟が「中国にとって簡単な戦いになると思われたが、最終的には壮大なフィナーレを迎えた。水谷と伊藤が開催国の夢を叶え、互いに金メダルを首にかけ合った」と公式サイトで綴り、国際卓球連盟は「中国の敗北は衝撃的だった」とした上で、「2人の男女の日本人が、並外れた決勝戦で歴史を刻んだ」と記述。そして過去のこのカードでは4戦全敗だったことを紹介し、日本ペアのリベンジについて「最初の勝利の舞台としては、五輪は悪くはないだろう」と締めている。

構成●THE DIGEST編集部

【PHOTO】日本卓球史上初の金メダル!混合ダブルス初代王者に輝いた水谷隼・伊藤美誠の激選ショット!

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