その他

池江璃花子らが挑んだ混合メドレーは0.21秒差で決勝進出ならず。「世界的にいい位置に行けると思う」と今後に手応え【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.07.29

決勝進出はならなかったが、池江を含めてみないい表情を浮かべていた。写真:榎本麻美

 東京オリンピック2020は7月29日、混合400メートルメドレーリレー予選が行なわれ、日本は3分44秒15の好記録を出すも、0.21秒差で9位に終わり、決勝進出はならなかった。

 背泳ぎ・小西杏奈―平泳ぎ・佐藤翔馬―バタフライ・松元克央―自由形・池江璃花子の4人をエントリーした日本、この種目は今大会から新しく採用されており、男女2人ずつの4人が100メートルずつ、背泳ぎ→平泳ぎ→バタフライ→自由形の順番で泳ぐ。男女の配置は各国の戦略に任されており、普段は見られない男女の対決も見所のひとつだ。

 アンカーの池江は24日の女子400メートルリレーに次ぎ、今大会2種目目の登場。自由形で選ばれている松元は異例のバタフライでの起用となった。
 
 入りの小西は男子に混ざりながらもしっかりとした泳ぎを見せると、59秒58で自己ベストを更新。続く平泳ぎは全員男子の対戦となって差はなかなか詰められなかったが、佐藤はしっかり食らいつき、松本にバトンを託す。

 ここまで8位だった日本だが、唯一の男性泳者となった松元が一気に上位を捉え、5位で最終の池江にたすきをつないだ。入江は前半で4位まで追いつき、勝負の後半を迎えたが、惜しくも日本はこの組5位に。タイムは3分44秒15。決勝進出にはわずか0.21秒及ばず。それでもやりきった日本勢には、笑顔が見られた。

 決勝進出はならなかったが、自己ベストタイムを記録した小西は「私にとって貴重な経験でした」と語り、個人で決勝を逃した佐藤も「自分らしい泳ぎができたと思います」と満足げな様子だった。また、松元も「こんなに追い上げる経験はないです(笑)」として、女子選手と混ざったレースを楽しんでいた。

 アンカーの池江は悔しさもにじませつつも充実した表情。「結構隣に追いつけたと思うんですけど、後半はバテてしまって、それでも食らいつけたと思います」と及第点を下し、今後の混合については「フルメンバーででたり、みんなの調子とかもひっくるめたら、世界的にもいい位置にいけると思うので、今後はリレーでメダルを獲っていくのを視野にいれながら、しっかり強化していきたい」と前を向いた。

構成●THE DIGEST編集部