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「良すぎたとしか言いようがない」永原/松本ペアに勝利した韓国ペアが歓喜の涙。終盤は「何も考えていなかった」【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.07.29

マッチポイントを握り合う激戦を制した韓国ペア。勝利の瞬間にコートへ倒れ込んだ。(C)Getty Images

 まさに手に汗握る一戦だった。

 東京五輪7日目の7月29日、バドミントンの女子ダブルス準々決勝に、世界ランク2位の永原和可那/松本麻佑(北都銀行)が登場。今大会のメダル候補として目されていたものの、同5位の金昭映/孔熙容(韓国)にゲームカウント1ー2で敗れ、惜しくも4強入りを逃した。

 日本ペアは試合序盤からのミスが目立ち、第1ゲームを14─21と落とすと、第2ゲームは奪ったリードを維持して21─14。勝負が決まる第3ゲームは、マッチポイントを握り合う一進一退の攻防が続く。しかし、最後は韓国ペアに突き放され、26ー28で敗れた。
 
 韓国紙『毎日経済新聞』によると、勝利した韓国ペアは涙をぬぐいながらインタビューに応じ、孔が「すごく良かった。良すぎたとしか言いようがない。3ゲーム目の後半はかなりナーバスだった」と感想をコメント。金は「『お互いを信じ合おう』『悔いのないようにやろう』という気持ちでやった」と試合を振り返っている。

 さらに、金は「いい結果に繋がって本当に良かった」と続けると、終盤のデュースを戦っているときの心境を「何も考えていなかった」と回顧。次戦に向けては「もう一度、悔いのない試合をするという思いで準備する。自分のベストを見せたい」と力を込めた。

 韓国ペアと準決勝で激突するのは、世界ランク3位の賈一凡/陳清晨(中国)。はたしてどちらがメダル獲得を確実にするのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部