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「大きな幻滅だ」3連覇狙った“絶対王者”リネール、まさかの準々決勝敗戦に母国メディアは嘆き【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.07.30

2大会連続金メダルのリネールが準々決勝で敗退。敗者復活戦に回り、銅メダルを目指す。(C)Getty Images

2大会連続金メダルのリネールが準々決勝で敗退。敗者復活戦に回り、銅メダルを目指す。(C)Getty Images

 7月30日、行なわれた東京五輪の柔道男子100キロ超級で、ロンドン、リオと2大会連続で同階級を制覇してきたフランスのテディ・リネールがまさかの準々決勝で敗退。3連覇の夢が潰えた。

 2回戦、3回戦と順当に勝ち上がったリネールは、準々決勝で現在世界ランク1位に君臨するROC(ロシアオリンピック委員会)タメルラン・バシャエフと対戦。立ち上がりから技を繰り出せずに、開始1分15秒で両者に指導が入る消極的な展開となった試合は、互いに技がゼロのまま延長戦へ。

 ここでバシャエフが仕掛け、隅落で技ありを奪取。見事に同階級の最強王者を仕留めたのだ。敗れたリネールの敗退劇は母国でも小さくない波紋を広げている。

 フランス版の『Eurosport』は、「リネールは東京で3度目のチャンピオンになれなかった。この結果は本人はもちろんだが、フランス代表にとっても、最も金メダルに近い代表の敗戦だ。大きな幻滅である」と嘆き、続けざまに今回の戦いを“奇妙な戦い”と総括している。
 
「バシャエフは試合の最初の3分の2は何もせず、2つのペナルティを受けても態度を変えなかった。これにリネールは苛立った。ロシア人がリネールを倒せたのは、ズルい攻撃があったからだ」

 敗者復活戦に回ることになったリネール。銅メダルが掛かった戦いで意地を見せられるかに注目が集まる。なお、リオ大会の決勝でリネールに破れ悲願の金メダルを狙う原沢久喜は、準決勝進出を決めている。

構成●THE DIGEST編集部

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