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「韓日戦は世界でも唯一無二の戦いだ」韓国を率いるイタリア人指揮官が明かした中田ジャパン撃破の秘訣【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.08.01

歓喜に沸いた韓国の面々。指揮官のラバリーニ(左)も人目をはばからずに叫んだ。(C)Getty Images

歓喜に沸いた韓国の面々。指揮官のラバリーニ(左)も人目をはばからずに叫んだ。(C)Getty Images

 7月31日に行なわれた東京五輪・女子バレーボールの1次リーグで、韓国は日本と対戦。勝てばベスト8入りが決まる宿命の一戦だったが、主将のキム・ヨンギョンの奮闘もあり、フルセットの末に勝利を飾った。

「今日は選手たちと同じぐらい気分が良い」

 試合後にそう振り返ったのは、イタリア人指揮官のステファノ・ラバリーニだ。雌雄が決した直後には、喜びを隠さずにコートに駆け込んだ。そんな42歳の熱血漢は、中田ジャパンとのドラマティックな試合を感慨深げに総括する。

「日本との試合は何が何でも勝たなくてはいけない。だから本当に難しいんだ。この韓日戦は世界でも唯一無二の戦いだからね。今日の試合でも、戦術や技術面より精神的な準備を何よりも重要視してきた」

 監督の狙いは、選手たちにもしっかりと伝わっていた。事実、チームの精神的支柱でもあるキム・ヨンギョンは、「日本戦は感情が大きく揺さぶられる。だからイライラしないように務めた。監督からもしっかりとマインドコントロールをするように言われていた」と明かしている。
 
 イタリア・セリエAの名門ベルガモやブラジルの古豪ミナス・クラブで幾多のタイトルを獲得した。その経験を買われるかたちで、2019年から韓国を率いているラバリーニは、現チームの成長ぶりを惜しまずに称えた。

「直接的に言葉は分からないが、選手たちは本当に姉妹のように一致団結してくれた。あのチームワークがなければ、日本には到底、勝てない。私が1年半前にここに来た理由は、そういう成長が見込めて、オリンピックに出られるチームになれると思ったからでもある」

 悲願のメダル獲得へ力強い前進を見せる韓国。1勝3敗で後がなくなった日本とは対照的に、充実の一途を辿っている。

構成●THE DIGEST編集部
【東京五輪PHOTO】随時更新! 東京オリンピックで輝いた「日本人メダリスト」を一挙紹介

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