宿命のライバル対決を制したのは、韓国だった。
東京五輪9日目の7月31日、1次リーグ第4戦に臨んだバレーボール女子日本代表は、世界ランク14位の韓国と対戦。セットカウント2-3(19-25、25-19、22-25、25-15、14-16)で敗れた。
試合後に日本の中田久美監督は「悔しいです」と声を絞り出した。勝利に手をかけていたのだから当然ともいえるだろう。一方で劇的な逆転劇を演じた韓国は、ステファノ・ラバリーニ監督を含めた全員がコート中央に集まり、ベスト8進出に酔いしれた。
「こういう重要な試合、それも日本に勝てたのは嬉しい。本当に最後はチームワークがモノを言った。私たち全員が一心になったことで逆転を可能にした」
地元通信社『聯合ニュース』のフラッシュインタビューでそう語ったのは、主砲のキム・ヨンギョンだ。代表チームのエースとして君臨してきた33歳は、「韓日戦がどれだけ重要かは選手全員が分かっている。国民の期待のために、無条件で勝たないといけない」と、その重みを強調した。
自身も大奮闘を見せた。日本の執拗なマークに遭いながらも、試合前に「相手のこともよくわかっているから問題ない」と強調していたベテラン戦士は、見事に30得点を叩き出したのである。
圧倒的なカリスマ性から韓国バレー界の“女帝”とも言われる。そんな異名に恥じない活躍ぶりを見せたキム・ヨンギョンは、日本撃破の要因を口にする。
「本当にどっちが勝ってもおかしくなかったと思う。日本も守備は徹底されていた。ただ、私たちは相手にマッチポイントを取られても、とにかく諦めなかった。チームワークを信じ続けて、最後の連続ポイントに結びつけた。
日本戦は本当に難しい試合になる。だから、感情の起伏が激しくて、イライラしてしまうことが少なくない。そのなかで今日は、自分自身をマインドコントロールしながら、一点ずつ、チームのために最善を尽くそうとした」
予選最終戦のドミニカ共和国戦に向け、弾みをつけておきたかった日本。だが、彼女たちの前に立ちはだかったのは、韓国の絶対的エースだった。
構成●THE DIGEST編集部
東京五輪9日目の7月31日、1次リーグ第4戦に臨んだバレーボール女子日本代表は、世界ランク14位の韓国と対戦。セットカウント2-3(19-25、25-19、22-25、25-15、14-16)で敗れた。
試合後に日本の中田久美監督は「悔しいです」と声を絞り出した。勝利に手をかけていたのだから当然ともいえるだろう。一方で劇的な逆転劇を演じた韓国は、ステファノ・ラバリーニ監督を含めた全員がコート中央に集まり、ベスト8進出に酔いしれた。
「こういう重要な試合、それも日本に勝てたのは嬉しい。本当に最後はチームワークがモノを言った。私たち全員が一心になったことで逆転を可能にした」
地元通信社『聯合ニュース』のフラッシュインタビューでそう語ったのは、主砲のキム・ヨンギョンだ。代表チームのエースとして君臨してきた33歳は、「韓日戦がどれだけ重要かは選手全員が分かっている。国民の期待のために、無条件で勝たないといけない」と、その重みを強調した。
自身も大奮闘を見せた。日本の執拗なマークに遭いながらも、試合前に「相手のこともよくわかっているから問題ない」と強調していたベテラン戦士は、見事に30得点を叩き出したのである。
圧倒的なカリスマ性から韓国バレー界の“女帝”とも言われる。そんな異名に恥じない活躍ぶりを見せたキム・ヨンギョンは、日本撃破の要因を口にする。
「本当にどっちが勝ってもおかしくなかったと思う。日本も守備は徹底されていた。ただ、私たちは相手にマッチポイントを取られても、とにかく諦めなかった。チームワークを信じ続けて、最後の連続ポイントに結びつけた。
日本戦は本当に難しい試合になる。だから、感情の起伏が激しくて、イライラしてしまうことが少なくない。そのなかで今日は、自分自身をマインドコントロールしながら、一点ずつ、チームのために最善を尽くそうとした」
予選最終戦のドミニカ共和国戦に向け、弾みをつけておきたかった日本。だが、彼女たちの前に立ちはだかったのは、韓国の絶対的エースだった。
構成●THE DIGEST編集部