専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
その他

日韓戦で30得点! “韓国バレーの女帝”が中田ジャパン撃破の要因を語る「私たちはとにかく諦めなかった!」【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.08.01

そのリーダーシップでチームを統率したキム・ヨンギョン。コート上で存在感を放ったベテラン戦士が日本戦を振り返った。(C)Getty Images

そのリーダーシップでチームを統率したキム・ヨンギョン。コート上で存在感を放ったベテラン戦士が日本戦を振り返った。(C)Getty Images

 宿命のライバル対決を制したのは、韓国だった。

 東京五輪9日目の7月31日、1次リーグ第4戦に臨んだバレーボール女子日本代表は、世界ランク14位の韓国と対戦。セットカウント2-3(19-25、25-19、22-25、25-15、14-16)で敗れた。

 試合後に日本の中田久美監督は「悔しいです」と声を絞り出した。勝利に手をかけていたのだから当然ともいえるだろう。一方で劇的な逆転劇を演じた韓国は、ステファノ・ラバリーニ監督を含めた全員がコート中央に集まり、ベスト8進出に酔いしれた。

「こういう重要な試合、それも日本に勝てたのは嬉しい。本当に最後はチームワークがモノを言った。私たち全員が一心になったことで逆転を可能にした」

 地元通信社『聯合ニュース』のフラッシュインタビューでそう語ったのは、主砲のキム・ヨンギョンだ。代表チームのエースとして君臨してきた33歳は、「韓日戦がどれだけ重要かは選手全員が分かっている。国民の期待のために、無条件で勝たないといけない」と、その重みを強調した。

 自身も大奮闘を見せた。日本の執拗なマークに遭いながらも、試合前に「相手のこともよくわかっているから問題ない」と強調していたベテラン戦士は、見事に30得点を叩き出したのである。
 
 圧倒的なカリスマ性から韓国バレー界の“女帝”とも言われる。そんな異名に恥じない活躍ぶりを見せたキム・ヨンギョンは、日本撃破の要因を口にする。

「本当にどっちが勝ってもおかしくなかったと思う。日本も守備は徹底されていた。ただ、私たちは相手にマッチポイントを取られても、とにかく諦めなかった。チームワークを信じ続けて、最後の連続ポイントに結びつけた。

 日本戦は本当に難しい試合になる。だから、感情の起伏が激しくて、イライラしてしまうことが少なくない。そのなかで今日は、自分自身をマインドコントロールしながら、一点ずつ、チームのために最善を尽くそうとした」

 予選最終戦のドミニカ共和国戦に向け、弾みをつけておきたかった日本。だが、彼女たちの前に立ちはだかったのは、韓国の絶対的エースだった。

構成●THE DIGEST編集部

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号

  • soccer_digest

    9月10日(水)発売

    定価:800円 (税込)
  • world_soccer_digest

    9月18日(木)発売

    定価:890円 (税込)
  • smash

    9月20日(土)発売

    定価:800円 (税込)
  • slugger

    9月24日(水)発売

    定価:1100円 (税込)