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格闘技・プロレス

内藤哲也に実力差を示された“ヤングライオン”辻陽太。「世界を手にするレスラーになって帰ってくる」と宣言【新日本】

THE DIGEST編集部

2021.08.02

内藤(右)から痛烈な攻撃を浴びた辻(左)。海外遠征を前にした完敗に“ヤングライオン”は何を想ったのだろうか。(C)Getty Images

内藤(右)から痛烈な攻撃を浴びた辻(左)。海外遠征を前にした完敗に“ヤングライオン”は何を想ったのだろうか。(C)Getty Images

 8月1日、新日本プロレスは、『SUMMER STRUGGLE 2021』後楽園ホール大会を開催。第2試合ではヤングライオンの辻陽太の壮行試合として、本人がかねてから対戦を要求していた内藤哲也と対峙した。

 念願の相手に対し、辻は序盤から気合いの攻勢に出る。だが、内藤もキャリアの差を見せつけるかのように、インサイドワークで相手を翻弄。最後はヤングライオンの象徴とも言える高角度の逆エビ固めで完勝を収めた。

 試合後、倒れ込む辻に自力で立つように促し、「辻! アスタルエゴ、アディオス(また会おう、じゃあな)!」と自己流のエールを送った内藤は、バックステージで「辻の気迫は凄かったね。あのエルボーで記憶がちょっと飛びかけたかな? それぐらい強烈なエルボーだったよ」と相手の闘争心を称えた。

「辻がどっかのインタビューで、『内藤に負けるなら“ディスティーノ(内藤の必殺技)”で負けたいって言っていたのを、オレは知ってるよ。でも、オレにとって“デスティーノ”っていうのは特別な技なんだよ。オレの運命を変えてくれた技だから。残念ながら簡単には出せないかな。

 いつか、デスティーノに出すのに相応しい相手となることを願ってるよ。だって彼はこれから海外遠征にでるんでしょ? この先、彼が海外で何をして、そしてどういう姿で帰ってくるのか、もうオレの知ったこっちゃないけどさ。オレから一言あるとすば、『また会おうぜ!カブロン!』」
 
 一方、憧れの存在から手痛い“洗礼”を浴びた辻は、「この壮行試合、最後に、憧れである内藤さんと試合ができて良かった。いや違う! オレはそんなこと思ってない! せっかく自分の憧れる相手と戦えるチャンスが来たのに、結果を残せなかった自分が悔しいぜ」と吐露した。

「内藤さんが言うように、壮行試合の相手がオレで良かったと思える試合だったかどうかは知らないが、近い将来、あんたは必ず、内藤哲也が辻陽太の壮行試合の相手で良かったと思ってるはずだ! そして、今日でオレは新日本プロレス、ヤングライオンという船を降りる。この船は頑丈だった。どんな事があろうとも耐えてくれる立派な船だ。ただ、進みが遅いんだ。

 これから辻陽太は、自身の船で旅に出ようと思う。どんな困難があろうと、必ず自分一人の力で、乗り越えてみせる。ここまで来れたのは、新日本プロレスを始め、先輩方、そして応援して下さったファンの皆さん。そのおかげだ。本当にありがとうございました。そして、どんな荒波も乗り越えて、世界を、世界をも手にするレスラーになって帰ってくる」

 世界に通用するレスラーに進化して帰って来ると誓った辻。いまだ遠征先は未定だが、必ずや飛躍して戻ってきてくれるだろう。

◆新日本プロレス◆
『SUMMER STRUGGLE 2021』
東京・後楽園ホール
2021年8月1日
観衆 690人
▼辻陽太壮行試合(20分1本勝負)
○内藤哲也(11分24秒 高角度逆エビ固め)辻陽太●

文●どら増田
【PHOTO】オカダカズチカ、棚橋弘至、飯伏幸太、内藤哲也…新日本プロレスの最強レスラーたちを厳選ショットで一挙紹介!
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