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「これ以上ない出来の3番!」村上茉愛が体操女子57年ぶりのメダル獲得の快挙!【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.08.02

村上が床運動で史上初の快挙を達成した。(C)Getty Images

村上が床運動で史上初の快挙を達成した。(C)Getty Images

 東京オリンピック2020は8月2日、女子種目別床運動が行われ、村上茉愛が14.166点で3位タイに入り、銅メダルを獲得した。日本女子体操では、1964年東京五輪で団体銅に入って以降はメダルから遠ざかり、村上は実に57年ぶり、個人では史上初のメダリストとなった。

 今大会では団体5位、総合でも日本女子過去最高の5位に入った日本のエース。床運動は、2017年世界選手権で日本女子63年ぶりとなる金メダルを獲得した得意種目。予選では13.933で8位にとどまったが、27日の団体決勝では出場選手中3位の14.066、29日の個人総合決勝は出場24選手の中でトップとなる14.000をマークし、いい流れの中で種目別決勝を迎えた。

 最初の回転を一つ増えして加点0.1を獲得し、H難度の大技「シリバス」(後方抱え込み2回宙返り2回ひねり)を決めるなど、着地もしっかりとどめて終始安定した演技を披露。笑顔にもどこか余裕すら感じさせた。そして14.166を記録し、Dスコア・Eスコアともまったく同率で3位という快挙を成し遂げた。
 
 始まる前は緊張感もあり「怖かった」というが、「周りの人も強いし、周りも自分のことを強いと思ってくれているので、最後1分半頑張れば終わりだと思えば、つらいとかなかったので、自分で着地を狙いにいってとれた3番なので、これ以上ない出来での3番だったので満足したいと思います」と喜びを語った。

 女子初の表彰台の景色を訊かれた村上は「世界選手権で金メダルを獲った時も新鮮で、こんなにうれしいものなのかと思ったんですけど、オリンピックと世界選手権は違うなと。これこそがオリンピックのメダリストって言ってもらえるものなので、もうちょっと味わいたかったです」と、その光景を味わえたようだ。

 堂々のオリンピックメダリストとなった村上は、また一つ女子体操界に歴史を刻んだ。そのエースたる姿に、多くのファンが魅了されたことは間違いない。

構成●THE DIGEST編集部

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