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「刑務所みたいだ」英競歩選手が明かした宿泊施設での食事が物議!「これが“スポーツの頂点”」と皮肉も【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.08.03

競歩に参戦予定となっているボスワース。だが、参戦を前に日本の施設に不満を漏らしている。(C)Getty Images

競歩に参戦予定となっているボスワース。だが、参戦を前に日本の施設に不満を漏らしている。(C)Getty Images

 開幕以来、熱戦が繰り広げられている東京オリンピック。だが、英陸上界を代表する選手の“ある投稿”が物議を醸している。

 事の発端となっているのは、男子競歩に参戦するために来日中のイギリス代表トム・ボスワースの投稿だ。過去に国内選手権で12個の金メダルを獲得してきた31歳は、レース会場となる札幌の宿泊施設の食事風景を自身のツイッターで公開し、次のように綴った。

「僕らは万が一にもレースの週にまともな食事は得られますか? これは食事ですか? 冷めきったスロップ(味のないおかゆみたいなもの)、蒸した玉ねぎと部分的に調理されたパスタじゃないの? これが“スポーツの頂点”だ。札幌は僕には刑務所のように感じるね」

 さらにボスワースは、続けざまに、こうも投稿している。

「一生をかけたハードワークをしなきゃいけないのに、汗まみれの学校の食堂にようこそと言われているみたいだ。僕らみたいな有名ではないアスリートたちに焦点を当てることなんてあるんだろうか。僕らが使っている900メートルの練習トラックとは別に新鮮な空気を得られる場所はあるかな。1杯のコーヒーはまずくはないよ」
 
 一連の投稿はすでに削除されているものの、そのリアルな言葉は国内外で波紋を広げた。ただ、英公共放送『BBC』のラジオ番組に出演したイギリス代表の関係者は、「残念に思う」と冷静に見解を述べている。

「我々はそれを耳にしたばかりで、これから会議で話し合うところだ。事実として、東京にある選手村での食べ物や環境は素晴らしいものが提供されている。それだけに彼の話を聞いてがっかりしたよ。しっかりと対応したい」

 ボスワースが出場予定となっている競歩50キロは8月6日に開催される。はたして、当人が納得する解決策は見出されるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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