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「ウチムラの仕事を引き継いだ」橋本大輝の二冠達成を海外メディアも絶賛!「黄金の足跡を辿っている」【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.08.04

圧巻の演技を見せた橋本。平常心を保ち、「普段通り」を意識したという。(C)Getty Images

 東京五輪は8月3日、男子体操個人の種目別鉄棒が行なわれ、橋本大輝が15.066で金メダルを獲得した。これで橋本は個人総合と合わせて2冠達成となり、団体総合の銀も合わせて3つ目のメダル獲得となった。

 冒頭から多くの選手がミスを連発する予想外の展開となり、ともに決勝に出場していた北園丈琉も無念の落下。異様な雰囲気の中で出番を迎えることとなったが、橋本はノーミスの演技を披露し、伸身の新月面も完璧に成功。8人の決勝進出者の中で唯一の15点台を叩き出し、文句なしで表彰台の頂点に立った。

  19歳の偉業達成には、海外メディアからも賛辞が送られている。

 オーストラリア紙『The Ararat Advertiser』は、自国選手の落下を伝えつつ、流れにのまれなかった橋本を称賛している。

「(落下したオーストラリア代表の)タイソン・ブルには、多くの同士がおり、8人のうち他の数名も落下に苦しんだ。ただ、日本のティーンエイジャー、ダイキ・ハシモトは違っていた。予選をトップ通過したのち、ハシモトは決勝でも再び際立って素晴らしかった」
 
 英メディア『BBC』も、「ハシモトは日本体操のニュースターとしての地位を固めた。2012年と16年の個人総合のチャンピオン、コウヘイ・ウチムラの仕事を、この10代は引き継いだ」と綴り、今後橋本がアイコンとなっていくことを予想した。

 同様に米メディア『ESPN』も、橋本が内村の「黄金の足跡を辿っている」と絶賛されていることを紹介。「鉄棒の金メダルは、彼の名前をさらに輝かせるだろう」と伝え、連日のメダルラッシュを讃えた。

「航平さんを目標にしていて、まだ超せたかは分からないですけど、早く追いついて越せるようになりたいです」と語り、内村越えに意欲を示した橋本。日本体操の新たな象徴として、世界中に名前を轟かせた19歳には、今後も要注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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