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「思い切って自分のタックルを全て出そう!」向田真優が強気の攻めで決勝進出!レスリング女子53キロ級【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.08.05

準決勝で勝利して五輪初出場ながら銀メダル以上を確定させた向田真優。(C)Getty Images

準決勝で勝利して五輪初出場ながら銀メダル以上を確定させた向田真優。(C)Getty Images

 8月5日、東京五輪のレスリング女子フリースタイル53キロ級の準決勝に向田真優(ジェイテクト)が登場。モンゴルのボロルツヤ・バットオチルを破り、五輪初出場ながら決勝進出を決め、銀メダル以上を確定させた。

 1・2回戦ともにテクニカルフォール勝ちながらも「まだ自分の100%の力を出せていない。練習でやってきたことを出して自分のペースに持っていきたい」と先を見据えていた向田。バットオチルとの準決勝でも得意のスピードを生かし立ち上がりから積極的に攻め、第1ピリオドを2-0で終えると第2ピリオドでさらにポイントを重ね6-3で勝ち切った。

 戦いを終えマットを降りた向田は「厳しい戦いになったんですけど、どんな状況でも最後は自分の手が上がるように思い切って入ろうと、途中まで行けたのは良かったのですが、最後押されてしまったのは反省点だと思います」と振り返る。

 とはいえ、向田らしい積極的な戦いができたことには「相手もすごく強くて、どの選手もオリンピックに懸ける思いは強いなとあらためて感じましたし、だからこそ自分がこのオリンピックのために練習してきたので、その気持ちを最後まで切らさずに戦えたのは良かったなと思います」と力を込める。
 
 メダルへの重圧を撥ね除けて勝利を手にした向田は、「思い切って自分のタックルを全て出そうという気持ちで戦えたので、プレッシャーというよりは、いつもの練習を出すだけだなと考えていました」。

 決勝の相手は中国のホウ・セイギョク。「何回も試合をしたことはあるんですが、初めてやるつもりで最初から攻めて、自分のレスリングができるように、残り1試合なのでその6分に全てを懸けたいと思います」と意気込みを語った。

 レスリング界のレジェンド、吉田沙保里さんの後継者と期待される向田が、新たな歴史を刻むべく明日、決勝のマットに立つ。

構成●THE DIGEST編集部

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