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【卓球男子団体戦】決めたのは水谷隼!日本が韓国を3-1で破り銅メダルを獲得【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.08.06

この大一番で水谷(右)が単複で2勝をマークし、日本を銅メダルに導いた。(C)Getty Images

 8月6日、東京五輪卓球競技の最終日。3位決定戦に臨んだ日本男子チーム(水谷隼、張本智和、丹羽孝希)は韓国(鄭栄植、李尚洙、張禹珍)を3-1で破り、2大会連続のメダルとなる銅メダルに輝いた。

 水谷/丹羽ペアが鄭/李ペアと対峙した第1試合は、序盤から両者譲らぬ互角の戦いとなる。第1ゲームは最大6ポイントのリードを奪うと、その後追い上げられるもリードを死守し11-9で先勝。第2ゲームは常に相手に先手を取られ、僅差で食らいついたが8-11で競り負け。そして迎えた第3ゲームが、この試合のターニングポイントとなった。

 開始から一進一退の攻防が続き、水谷/丹羽ペアが先に10-9でマッチポイントを握る。しかし韓国ペアも驚異の粘りを見せ、ゲームはデュース合戦に。そのなかで日本ペアが15-13で貴重な勝利をあげると、勢いに乗った第4ゲームは11-5で相手を圧倒。銅メダルに向けてチームを好発進させた。
 
 エース対決となった2試合目、張本は第1ゲームからエンジン全開。最大6ポイントのリードを奪うと、相手の反撃をしのぎ11-7で先手を取る。第2ゲームこそ8-11で落とすも、第3ゲームは5-8から5ポイント連取で逆転し、デュースの末に12-10で勝利し王手。第4ゲームも11-7で勝ち切り、勝利の瞬間にはラケットを放り投げて喜びを爆発させた。

 第3試合は丹羽が鄭と対戦。しかし第1ゲームは開始から0-4といきなりビハインドを背負うと、そのまま流れを掴めず3-11で先手を許す。第2ゲームも粘りを見せたが8-11で接戦を落とし、第3ゲームも序盤から2-5と劣勢の展開に。タイムアウト明けに追い上げを見せたが、最後は押し切られ7-11。ゲームカウント0-3のストレート負けとなった。

 そして勝負を決める役割は、やはり水谷の元に回ってきた。第1ゲームは終始相手にリードを許す苦しい展開も、終盤に鮮やかに逆転し、長いデュースの末に14-12で先勝。逆に第2ゲームは序盤から主導権を握り、追いすがる相手を11-9でねじ伏せる。そして11-8で第3ゲームを締め、ゲームカウント3-0。単複で2勝をマークし、銅メダル獲得の原動力となった。

構成●THE DIGEST編集部

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