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乙黒拓斗、世界王者ラシドフを破って銀メダル以上確定!明日の決勝へ「あと一つ盛大な応援をお願いします」【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.08.06

過去に敗退した相手を2戦連続で下して決勝進出を決めた乙黒。(C)Getty Images

 東京オリンピックのレスリング競技では、8月6日に男子フリースタイル65キロ級の準決勝が行なわれ、初出場の乙黒拓斗(自衛隊)がガジムラド・ラシドフ(ロシア)に3-2で勝利。メダルを確定させた後のインタビューでは、決勝に向けた抱負を語っている。

 現世界ランク1位のラシドフは、2019年の世界選手権で苦杯を喫した相手。また、準々決勝で激突したイスマエル・ムスカエブ(ハンガリー)にも同大会で敗れていたが、まずこの2人を下したことについて「このトーナメントで唯一負けてる2人だったので、そこをクリアできたことはうれしいです」と会心の連勝を振り返る。

 それでも気のゆるみはないようで、「まだ明日もあるので、そこに向けてまた体重調整をして、金メダルを取れるように頑張りたいと思います」と明かした。
 
 守りの固い世界王者に対し「チャレンジャーとして、自分から攻める気持ちでやりました」と語る乙黒は、序盤にタックルで2点を先制すると、押し出しで1点を追加。その後警告で2点を奪われて1点差に詰め寄られるも、耐えに耐えての勝利だった。

 試合の内容については「レスリングの最高峰の大会なんで、接戦になるのはすごく悔しい」と納得していない様子だが、「最高峰なんで、終盤僅差になるのは分かってたので、そこは承知の上」とも。

 最後にはファンからのサポートに対し「応援していただけてるということは、すごく選手として力になると思うので、あと一つ盛大な応援お願いしたいなと思う」と、決勝に向けた思いを明かしている。

 乙黒は明日の決勝戦でアゼルバイジャンのバジ・アリエフと対戦する。

構成●THE DIGEST編集部

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