圧巻のパフォーマンスに元世界チャンピオンも唸った。

【PHOTO】逆転勝利で金メダル！レスリング乙黒拓斗の激闘を激選ショットで振り返り！

　東京五輪16日目の８月７日、レスリング男子のフリースタイル65キロ級決勝に乙黒拓斗（自衛隊）が登場。リオ大会57キロ級銅メダルのハジ・アリエフ（アゼルバイジャン）に逆転勝利を収め、金メダルを獲得した。日本男子としては、ロンドン大会以来となる９年ぶりの頂点だ。

　試合序盤では、世界選手権３度優勝のアリエフを相手に、早々の２点を奪った乙黒。第１ピリオド終盤に２点を返されると、ラストポイント・ルールで窮地に立たされた。しかし、第２ピリオドの残り15秒で高速タックルに出ると、ここで値千金のポイントを獲得。そのまま逃げ切り、優勝の栄冠を手にした。
  　劇的勝利に国内が沸く中、海外から称賛を送っているのはロンドン大会の74kg級王者、ジョーダン・バローズ（アメリカ）だ。決勝の様子を見ていたようで、勇猛果敢な戦いぶりについて「オトグロは光の速さとナイフのような鋭さがある」と言及。「目を見張るパフォーマンスだ！」と驚きをもってツイートしている。

　優勝後には、涙を浮かべながら「本当に夢を叶えられて凄くうれしい」と喜びを表現した乙黒。最後まで諦めないその雄姿は観るものを魅了した。

構成●THE DIGEST編集部

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