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「彼はキャリアのピークにある」卓球・水谷隼の引退表明に中国メディアも反応「日本にとって大きな損失だ」【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.08.08

会見で「自分の冒険はここまで」と語った水谷は、その言葉通り引退してしまうのか。(C)Getty Images

会見で「自分の冒険はここまで」と語った水谷は、その言葉通り引退してしまうのか。(C)Getty Images

 8月6日に行なわれた東京五輪の男子卓球団体戦の3位決定戦、日本は韓国を3-1で撃破し、2016年リオデジャネイロ五輪に続いて2大会連続のメダルを獲得した。

 日本中が歓喜に沸いた翌日、水谷隼、張本智和、丹羽孝希の3選手はメダリスト記者会見に出席。そこでキャプテンの水谷は「まだ最終的な判断は出来ていないですけど」と切り出し、「今の自分の気持ちとしては、完全に卓球から離れるとは思います」と引退の意向を示した。

 現在32歳の水谷は理由について「目の影響がものすごく大きくて、正直目が完治するなら、僕は40歳でも50歳でもやりたいとは思っているんですけど、現状治療法もないということで、悔しいですけど、自分の冒険はここまでかなと思います」と目の不調を挙げた。

 なお、水谷は銅メダル獲得直後のインタビューでも「今度の(2024年)パリ(五輪)ではぜひ金メダルを目指して、後輩たちに頑張ってほしいと思います」と引退を匂わすコメントを残していた。

 それから一夜明けた会見での“引退表明”は中国でも話題となり、中国版ツイッターの『Weibo』では、「#水谷隼退役#」(退役=引退)が一時トレンド入りするほど。これを受け、同国のメディア『体育速读』は、「水谷隼が目の病気で引退」と銘打って報道した。
 
 記事では「水谷隼が試合中にメガネをかけている理由が判明した」と述べたのち、「彼の年齢を考えれば、今後数年間はプレーすることができ、さらにこのオリンピックでの彼は、金メダル1個(混合ダブルス)、銅メダル1個(団体戦)と非常に良かった」と記述。

 そして水谷の「40歳でも50歳でもやりたいとは思っているけど、現時点で治療法もない」という発言を受け、「この言葉から鑑みても彼は本意ではない。結局のところ、年齢はそれほど関係ないだろう。今年の成績から判断しても、彼がキャリアのピークにあることは明らか」と評し、「彼の引退は日本の卓球界にとって大きな損失だ」と記した。

 最後に同紙は「スポーツには国境がないと言われている。コート上では(中国の)アスリートが水谷を倒すことを強く望んでいるが、コートを離れることになっても、彼が健康でいられることを願っている」とエールを送った。

 10代の頃から長きに渡って日本の卓球界を支え、数々の栄冠を手にしてきた水谷。百戦錬磨のサウスポーは、このまま現役生活を終えるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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