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格闘技・プロレス

「世界最高の男を見て、努力した」ボクシング豪戦士が痛烈KO負けを喫した井上尚弥戦を“回想”!

THE DIGEST編集部

2021.08.12

井上の渾身ショットを食らって倒れたモロニーが、ついに舞い戻る。(C)Getty Images

井上の渾身ショットを食らって倒れたモロニーが、ついに舞い戻る。(C)Getty Images

“モンスター”に打ちのめされた男が、約11か月ぶりにリングに戻ってくる。

 現地時間8月14日、WBCバンダム級7位のジェイソン・モロニー(オーストラリア)が、WBO同級4位のジョシュア・グリアJr.(アメリカ)との10回戦に臨む。
【動画】渾身のストレート炸裂! モロニーを撃破した井上尚弥のKOシーンはこちら

 モロニーにとっては、再起をかけた一戦だ。昨年10月にラスベガスで行なわれたWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋ジム)とのタイトルマッチで、7回KO負けを喫していたからだ。

 井上戦は散々たる内容だった。序盤こそ軽快なステップワークを披露したものの、試合中盤から防戦一方となり、最後は渾身の右ストレートを顔面に被弾。膝から力なく崩れたモロニーは、試合後に病院へ直行し、治療を余儀なくされた。

 それからしばらく試合から遠のいていた30歳だが、ようやく“リスタート”を切る。弟アンドリューの前座試合ではあるものの、グリアJrもバンダム級のベルト戦線に絡む可能性を秘めている実力者で、相手にとって不足はない。
 
 無論、モロニーも並々ならぬ闘志を見せている。米ボクシング専門メディア『Max Boxing』によれば、オーストラリア人ファイターは、「僕はイノウエと戦い、世界最高の男の姿を見たときから、『もっとやらなければならない』と一生懸命に努力を続けてきたんだ」と話し、こう続けている。

「僕はあの敗戦から遥かに優れた戦士になれたような気がしている。あの試合で多く学び、また強くなるモチベーションを得た。僕もグリアも、ともに負けられない試合だけど、これは世界タイトルへの僕の道だ。誰にもこの夢は邪魔させないよ」

 はたして、屈辱の敗戦からモロニーは立ち上がることができるのか。グリアJr.との戦いは、彼のキャリアを占う意味でも重要な一戦となりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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