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「唾液で汚れた金メダル」河村たかし市長の“かじり騒動”に韓国メディアも興味津々!「あり得ない事件だ」【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.08.13

図らずも世界的な有名人となった河村市長。メダル交換の費用は自己負担すると申し出た。(C)AFLO

図らずも世界的な有名人となった河村市長。メダル交換の費用は自己負担すると申し出た。(C)AFLO

 世界に打電された“金メダルかじり騒動”が急展開を見せた。

 事の発端は先週水曜日、東京五輪の最中に起こった。名古屋市出身である女子ソフトボール代表投手、後藤希友が金メダル獲得の報告を兼ねて市庁舎を表敬訪問。その際に同市の河村たかし市長が後藤に「金メダルを首にかけてほしい」とお願いしたところ、「いやぁ重てえなぁ」と言いながら、突然マスクを外してガブリとメダルにかじりついたのだ。

 後藤は苦笑交じりに応対し、その場は大きな騒ぎに発展しなかったが、やはり世論が黙っていなかった。テレビでその一部始終が放送されると一気に批判の声が噴出。とりわけオリンピアンたちの怒りようは凄まじく、今大会の柔道男子60キロ級金メダルの髙藤直寿や元フェンシング男子の太田雄貴氏、さらには女子スピードスケートの小平奈緒らが問題提議して、バッシングの嵐が吹き荒れた。
 
 その後の河村市長の弁明もいただけなかった。「最大の愛情表現だった。金メダルは憧れ。迷惑を掛けているのであれば、ごめんなさい」などとコメントして火に油を注ぎ、後藤が所属するトヨタ自動車の逆鱗にも触れた。あらためて謝罪会見を開き、「軽率にもご本人様の長年の努力の結晶であります金メダルを汚す行為に及びました。名古屋市長としての立場をわきまえない、きわめて不適切な行為で猛省すべきと痛感しております」と話すも、用意されたペーパーを読んだだけと、こちらも批判の的となってしまう。

 SNS上でファンが嘆願したのは、新たなメダルへの交換だった。しかしながら大会組織委員会は製作上の欠陥でもないかぎりは交換に応じられない、との声明を発表。それが、およそ1週間が経過して事態が好転したのだ。「JOC(日本オリンピック委員会)を通じて確認されたご本人の意向に基づき、IOC(国際オリンピック委員会)のサポートにより、後藤選手のメダルが新しいものと交換される運びとなりました」と明かしたのである。

 今回の決定は再度、欧米の主要メディアで大々的に伝えられ、英公共放送『BBC』もスポーツ面と社会面で紹介。「感染予防を無視した非礼な振る舞いだ。組織委員会がミウ・ゴトウのため、メダル交換に動いた」と報じている。
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