格闘技・プロレス

「毎月アメリカ遠征する覚悟はできている」LA大会で棚橋弘至がアーチャーからUS王座を奪取!【新日本】

どら増田

2021.08.16

アーチャーを下して日本人初のUS王者になった棚橋(写真)。(C)新日本プロレス

 現地時間8月14日(日本時間15日)、新日本プロレスは米カリフォルニア州ロサンゼルスにて「新日本プロレス『RESURGENCE』」を開催。アメリカで約1年半ぶりとなる有観客大会に、日本からは棚橋弘至、永田裕志、石井智宏らが遠征という形で出場した。

 メインイベントⅡでは棚橋が、IWGP USヘビーのベルトを持つ王者のランス・アーチャーに挑戦。新日本時代と変わらずパワーファイトを展開するアーチャーは、ロープウォークからのラ・ケブラーダを決めるなど、立体的な技も織り交ぜながら棚橋を攻めていく。

 一方、劣勢に立たされていた棚橋だったが、そこからはブラックアウトをスリングブレイドで切り返すと形勢が逆転。終盤にはアーチャーの雪崩式攻撃を上手く切り抜け、ハイフライアタックを炸裂させる。そして最後は、ハイフライフロー2連発で見事3カウントを奪取した。

 これが日本人初となるUSヘビー級王座戴冠となるとともに、タイトルコレクターの異名もある棚橋には、IWGPヘビー、IWGPインターコンチネンタル、NEVER無差別級各王座に続き、USヘビーのタイトルが加わったことになる。

 試合後、敗戦を喫したアーチャーは「リスペクトしている」と対戦相手へ敬意を示したうえで、新日本時代の棚橋とのストーリーを回顧。AEWマットへの参戦と「その時は最初に俺とやってくれ」とリマッチを要求し、これには棚橋も「アイ・プロミス・ユー」と応えると、日本語で「愛してま~す!」と叫んで大会を締めくくった。
 
 また、バックステージに戻った棚橋は「USヘビー王者になったからには、また忙しくなっちゃうな。毎月アメリカ遠征に行く覚悟はできてる。約束します」と、いつでも海を渡る気持ちがある意思表示。これからは日本でもベルトを持った棚橋を狙う選手が出てくるだろう。

 アメリカでの闘いが活性化すれば、いずれ日本との闘いとリンクした際に、爆発的な化学反応が起こるのは間違いない。それだけに、新日本の日米戦略は長期的に見て、大きなプロジェクトになっていくはずだ。

◆新日本プロレス◆
『RESURGENCE』
2021年8月14日(日本時間15日)
アメリカ・カリフォルニア州・ロサンゼルス The Torch at LA Coliseum
観衆 2222人(札止め)
▼メインイベントⅡ IWGP USヘビー級選手権試合(60分1本勝負)
<王者>●ランス・アーチャー(19分26秒 片エビ固め)棚橋弘至○<挑戦者>
※ハイフライフロー
※アーチャーが2度目の防衛に失敗。棚橋が第10代王者となる。

文⚫︎どら増田