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モータースポーツ

後半戦も角田裕毅の試練は続くとトスト代表が予想…専門メディアが両ドライバーの差を指摘

THE DIGEST編集部

2021.08.16

今季のF1は角田らルーキーにとって厳しいもの。トスト代表は「彼はアメリカ、メキシコ、サンパウロ(ブラジル)でレースをしたことはない」と語った。(C)Getty Images

今季のF1は角田らルーキーにとって厳しいもの。トスト代表は「彼はアメリカ、メキシコ、サンパウロ(ブラジル)でレースをしたことはない」と語った。(C)Getty Images

 今季、F1デビューを果たし、ここまで11レースを消化したスクーデリア・アルファタウリの角田裕毅。ここまで、通算18ポイントを獲得した一方で、不必要なミスを犯してチャンスを逸したことも幾度かあった。ゆえに、早くも来季の去就を危ぶむ声が上がったりしたものである。

 F1界は現在、多くのチームが来季のドライバーラインアップを固めるための動きを進めており、レッドブル・グループではヘルムート・マルコ顧問が決定の時期を「サマーブレイクが終わる頃になるだろう」と明かしている。同氏はまた、アルファタウリについては、ピエール・ガスリーのここまでのパフォーマンスを高く評価してチームに留まらせたいと語るとともに、角田についてはもっと力のあるところを示す必要があると語った。
 
 これに対し、アルファタウリのフランツ・トスト代表は、以前からガスリーと角田のコンビを継続させたいと希望を口にしているが、専門メディア『F1i.com』にも改めて、「この2人のラインアップを変更する理由が見当たらないし、代替案も存在しない」と断言。もっとも、この案件はレッドブル・グループとしてのものとなるため、「来季もピエールとユウキが一緒にいることを願っている」と語った。

 今季途中からイタリア・ファエンツァに移住した角田をマンツーマンで指導しているとされるトスト代表は、現在のF1がルーキーにとっては非常に厳しいものであり、慣れるのにある程度の時間が必要であるとの主張を曲げておらず、21歳の日本人ドライバーが後半戦も多くの試練を迎えることになると予想する。

「この先、ユウキが知らないコースを走ることになるのを忘れてはならない。欧州では、F2やF3で幾つかのコースを経験したが、彼はアメリカ、メキシコ、サンパウロ(ブラジル)でレースをしたことはない。ユウキにとっての勝負の年は、2年目だろう。なぜなら、その時の彼はそれぞれのコースを分かっているからだ。今季の彼は1年目であり、チームが“報酬”を手にするのは来季からだと思っている」
 

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