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ルーキー角田裕毅も候補に?蘭メディアが「オコンの次にF1で初優勝するドライバー」を予想!

THE DIGEST編集部

2021.08.18

徐々にF1の水に慣れ、ハンガリーGPでは自己最高の6位に入った角田。後半戦ではさらに上位を狙いたい。(C)Getty Images

徐々にF1の水に慣れ、ハンガリーGPでは自己最高の6位に入った角田。後半戦ではさらに上位を狙いたい。(C)Getty Images

 F1第11戦のハンガリーGPでは、波乱のレースの末にアルピーヌのエステバン・オコンがトップでチェッカーフラッグを受け、F1参戦78戦目にして自身初の優勝を飾った。過去にデイモン・ヒル、フェルナンド・アロンソ、ジェンソン・バトン、ヘイキ・コバライネンらがこのハンガロリンクで初優勝しているが、今年もまたハンガリーGPが新たなウィナーを生み出した。

 限られた一部のドライバーが勝利を分け合う(場合によって一ドライバーが独占)事がほとんどであるF1だけに、新たな優勝者が生まれるのは非常に少なく、1987年以降で見ると、平均で1シーズンに1人という計算であるという。となると、オコンに続くのが誰かというのが興味深いところだが、オランダの専門メディア『RN365』が、今季参戦しているドライバーのうち、まだ優勝経験のない9人のうちから5人の“候補”を選出している。

 今季ここまでドライバーズランキング3位と絶好調のランド・ノリス(マクラーレン)、最高順位2位のカルロス・サインツ(フェラーリ)、3度の表彰台経験があるランス・ストロール(アストンマーティン)、メルセデスへの移籍が噂される有望株ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)とともに名を挙げられたのは、今季スクーデリア・アルファタウリからF1デビューを飾った角田裕毅である。
 
 F2でのレースやドライビングが高く評価され、開幕戦バーレーンGPではいきなり9位入賞を飾り、一躍主役のひとりになった日本人ドライバーは、その後は経験不足が随所に露呈して精彩を欠いたりもしたが、レースを重ねるごとにポイントを積み重ねており、後半戦でのさらなる飛躍が期待されている。そんな21歳のルーキーをウィナー候補とした理由を、同メディアは以下のように綴っている。

「ストロールと同じく、角田の2021年はここまで浮き沈みのあるものとなっているが、カナダ人ドライバーとの違うは、この日本人にとって今季がまだルーキーシーズンであることだ。印象深いデビュー戦の後、悪い時期が続いたが、フランツ・トスト代表の下に移住したことで、状況は改善された」

「2020年にはピエール・ガスリーに驚きの初優勝をもたらしたアルファタウリだけに、適切な状況であれば、角田にも同じことが起こる可能性がないとは言えない。とはいえ、日本人ドライバーには、まだ取り組むべきことが幾つかある。しばしば無線を介して感情を爆発させたように、感情をコントロールすることが課題だ。レースに勝つ前に、精神面での不安定さを改善する必要があるかもしれない」

 多くのドライバーがそうであったように、初優勝には上位勢の脱落などの幸運が不可欠であり、それに加えて本人のドライビング能力、安定感、精神力などが重要となってくるだろう。その意味では、現時点でまだ角田には欠けている要素が幾つかあると思われるが、ここから進化を遂げ、必要な素養を身につけ、そしてチャンスが到来するのはいつになるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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