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格闘技・プロレス

297発中47発しか当たらず。井上尚弥を挑発したカシメロの実力に疑問の声「魅力に欠ける退屈な試合だ」

THE DIGEST編集部

2021.08.17

老獪な41歳のリゴンドー(左)に対して攻め手を欠いたカシメロ(右)。そのパフォーマンスに風当たりが強まっている。(C)Getty Images

老獪な41歳のリゴンドー(左)に対して攻め手を欠いたカシメロ(右)。そのパフォーマンスに風当たりが強まっている。(C)Getty Images

“凡戦”と言っても過言ではないほど、見どころの少ない戦いだった。

 現地時間8月14日、アメリカ・カリフォルニア州カーソンで行なわれたボクシングのWBO世界バンタム級タイトルマッチで、王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)が同級4位のギジェルモ・リゴンドー(キューバ)に2-1の判定の末に勝利。暫定王者時代を含めて4度目の防衛に成功した。
【動画】退屈な一戦だった!? リゴンドー戦で強烈なジャブを浴びるカシメロはこちらでチェック

 試合序盤は“チャンプ”が圧力をかけたが、相手の老獪なステップワークを見るや、徐々に尻すぼみ。一方で一撃必殺のカウンターで仕留めようと画策したリゴンドーも手数が少なく、会場の一部からブーイングも飛ぶような内容となった。

 見どころの少なさは他でもないデータが物語る。ボクシングのあらゆる数字を扱う『CompuBox』が公開した結果によれば、12回のなかで、297発のパンチを放ったカシメロがヒットさせたのは、わずか47発。かたやリゴンドーも221発中44発と少なかった。

 これは、同じく12回判定決着だった19年11月の井上尚弥(大橋)VSノニト・ドネア(フィリピン)と比べても一目瞭然だ。“歴史的ベストバウト”の呼び声も高いこの試合で、井上は628発のパンチを繰り出して227発を命中。敗れたドネアも、605発中141発を当て込んでいた。
 
 試合後にブーイングを浴びたリゴンドーは、「私と戦いたくないから、ああなるんだ。今日はそれで十分だった」と堂々とコメント。カシメロも「相手が逃げ回っていたからだ」と周囲の雑音など意に介していない様子だ。しかし、下馬評を覆すような内容に風当たりは強まっている。

 米メディア『NY Fights』は、「カシメロは魅力に欠ける退屈な試合で勝ったに過ぎない。ファンが親指を下げるのも当然だ」と酷評。また、米ボクシングアナリストのニッシ・イカシアーノ氏は「ハッキリ言って、もっと競争力のある試合だと思っていた」と失望感を隠さなかった。

 もっとも、勝利したカシメロは自信に満ちあふれている。試合後には中指を突き立て、日本の井上尚弥に対し、「イノウエはドネアと同じで俺を恐がっている」と挑発。史上最強とも言われる“モンスター”の逆鱗に触れた。

 今回の試合内容を見る限り、井上には力が及んでいないように見えるカシメロ。それでも挑発的な言動を繰り返す彼には、何か秘策があるのか。ドネアを含めたマッチメイクも含めて、バンタム級の行方から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部
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