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モータースポーツ

「レース不可能なのは明らか」角田裕毅が“視界ゼロ”のベルギーGPのリアルな危険度を告白「7番手以降は視界がほとんどない」

THE DIGEST編集部

2021.08.30

後半戦最初のベルギーGPは雨のために2周で終了。角田はポイントを獲得できなかった。(C)Getty Images

後半戦最初のベルギーGPは雨のために2周で終了。角田はポイントを獲得できなかった。(C)Getty Images

 F1第12戦ベルギー・グランプリは現地8月29日に決勝レースが行なわれたが、3時間以上にわたるスタートディレイの後のフォーメーションラップで再び雨が強くなったことにより、レースは2周で成立となり、10位以内の入賞ドライバーには通常の半分のポイントが与えられた。

 レコノサンスラップで視界を失ったレッドブルのセルジオ・ペレスが縁石を踏んでスピンし、車をクラッシュさせてしまうなど、レース前から強い雨に見舞われていたスパ・フランコルシャンは、最後までコンディションが回復することはなかった。

 週末を通して雨に苦しめられていたスクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は、予選で17番手に終わった後、「決勝では複雑なコンディションを期待する必要がある」と語っていたが、ポジションアップ、ポイント獲得への挑戦すら、雨に阻まれる結果となった。

 しかし、彼はチームの公式サイトを通して、「レースが不可能なのは明らかでした。特に、7番手以降のドライバーにとっては、視界がほとんどない状況だったと思います。今日のコンディション下で、スパのような高速コースでレースをするのは危険すぎるので、安全面を考えるとFIAの下した決定は正しかったと思います。もちろん、個人的にはポイントを獲得するチャンスすらなかったのは残念ですが、安全の方が重要です」と、この結末を肯定的に捉えている。
 
 自身のSNSでは英語で「レースはキャンセルされ、理想的な1日ではありませんでした。我々のために雨の中で待ってくれていた全てのファンには、感謝するとともに、申し訳なく思っています。来週、ザントフォールト(オランダGP)でレースを見せられることを願っています」とメッセージを送った彼は、F1公式サイトでも、改めてスパの状況は非常に厳しいものだったことを明かした。

「目の前のものすらほとんど何も見えない中で、コーナーがどこにあるのかを推測して走らなければなりませんでした。このような状況でレースを行なうことには、とても危険を感じました。(フォーメーションラップでのレース終了は)非常に残念ですが、正しい決定です。僕らには、天気をコントロールすることはできません」
 

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