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オランダGPはPUトラブルでリタイアの角田裕毅「ガスリーが同僚の存在感を徹底的に消した」と好対照ぶりを指摘するメディアも

THE DIGEST編集部

2021.09.06

粘り強い走りを見せていた角田だが、マシンの問題で無念のリタイアとなった。(C)Getty Images

 F1第13戦のオランダ・グランプリは9月5日に決勝が行なわれ、14番手からスタートしたスクーデリア・アルファタウリの角田裕毅はパワーユニット(PU)のデータに異常が見られたことで、50周目にピットインし、そのままリタイアとなった。

 予選では不運な形でQ2敗退(15番手)を喫するも、「セッションごとに進歩を重ねている」と手応えを掴み、2戦ぶりのポイント獲得を目標にレースをスタートした角田。抜きづらいコースで我慢強く周回を重ねながら、チャンスを窺い続けたが、フリー走行時からのPUの不具合が決勝でも顔を出したことで、レースを諦めざるを得なくなった。

 後半戦に入ってからは、様々な外的要因によって立て続けに悔しい思いをする羽目となっている角田だが、自身のSNSで「残念ながらPUの問題で50周でレースをリタイアすることになってしまいました。来週はモンツァ(イタリアGP)。順調にペースを構築して、自信を持ってレースに臨みたいです」と気持ちを切り替えた彼はまた、チームの公式サイトでも以下のようにコメントを残している。
 
「今日の結果は、とても残念です。PUのデータに異常が見られ、リタイアせざるを得ませんでした。それまで、レースはかなりうまくいっていて、車のペースも良かったのですが、オーバーテイクは難しかったです。今は、モンツァを楽しみにしています。これまで良い経験ができているコースですが、今週末と同様のアプローチを取り、徐々にペースを上げていきます。来週こそ、全力が出せればと思います」

 一方、アルファタウリはSNSで「リタイアする前までは、全てがうまく機能していたので、非常に残念だ」と投稿し、フランツ・トスト代表は「技術的な問題が発生したことで、リタイアを余儀なくされた。原因を調査する必要がある」とだけコメント。1991年(当時はマクラーレン・ホンダ)以来となる年間8勝を達成したホンダ・レーシングの田辺豊治TDも「粘り強い走りを見せていたものの、PUのデータに異常が見られたためにリタイアすることを決めました。ここから詳細を確認していきます」と角田に言及した。