９月５日の閉会式をもって東京パラリンピックは幕を閉じた。13日間で22競技を162の国と地域で競ったイベントは、無事に次の開催都市パリへと引き継いだ。

　新型コロナウイルスの影響で無観客開催となった今大会。そのなかで多くの選手や来日記者が口を揃えて評価するのは、ボランティアの働きぶりだ。選手の誘導や車両整備、会場設備の除菌など、裏方の業務を賢明に行なう姿は度々ネットで取り上げられた。その功績が称えられ閉会式では表彰もされほどだ。

　出場した選手からも、その献身的な働きは称えられている。車いすフェンシングで出場したイギリスのジェマ・コリス マキャンは「アリガトウゴザイマス日本！最も困難な状況下で本当に信じられないほどのゲームを準備してくれた。パラリンピックの開催に関わった全ての方、特に素晴らしいボランティアに感謝します。本当に特別な経験でした」とコメント。

　また陸上（車いすT54）で金銀銅と３つのメダルを手にしたアメリカのタチアナ・マクファデンは、大会を支えたボランティアたちと撮影した写真を添え、以下のように綴った。

「選手村を安全に清潔に保ってくれて、良し悪しに関わらず選手をサポートしてくれた東京2020パラリンピックのボランティアに感謝します」
  　ボランティアを評価するのは選手だけでない。英放送局『BBC』では、「国民の多くが反対するなか、ボランティアや運営スタッフがスムーズに行ってくれたのは称賛に値する」と記事に記した。

　期待を上回る働きぶりを見せたボランティア。暑い日や雨の中でも笑顔で選手を支えた日本人の献身的な振る舞いは世界中から好評を博したようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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