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「スペースを空けなかった」角田裕毅、接触はクビサに非があると主張!一方のポーランドメディアは「ツノダに過失」と見解対立

THE DIGEST編集部

2021.09.12

接触で思うような結果を残せなかった角田は、決勝15番手でスタートする。(C)Getty Images

 F1第14戦イタリア・グランプリは9月11日にスプリント予選レースが行なわれ、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は16位に終わった。

 午前のフリー走行では最多の32周を走り、最速タイム1分25秒422(15番手)を計測した角田は、17番手から全18周のミニレースに臨み、良いスタートを切ったものの、ターン5でロバート・クビサ(アルファロメオ)と接触してフロントウイングにダメージを負い、ピットイン。最後尾から戦列に復帰してからは3台を抜いて16位でフィニッシュしたが、1位のヴァルテリ・ボッタス(メルセデス)がパワーユニット交換により最後尾に落ちるため、21歳のルーキーは決勝を15番手からスタートすることとなった。

 2日目を終えた角田は、チーム公式サイトを通して、「フラストレーションの溜まる1日でした。かなり良いスタートが決まり、幾つかポジションを上げてターン4へ入りましたが、クビサ選手と接触してフロントウイングにダメージを負ってしまいました」と悔しさを表わしたが、以下のようにポジティブな面も挙げている。

「ピットインした後は、挽回するドライビングができたと思いますし、順位を上げられました。車のフィーリングは良く、ペースもかなり良かったです。ソフトタイヤでのチャンスを最大に活かせたので、この経験を明日のレースにも繋げたいです。厳しい戦いになると思いますが、ポイントを目指して順位を上げることが目標です」
 
 角田はまた、自身のSNSでも接触に触れた後、「16位までしかリカバリーできず残念でした。明日はポイント圏内を目指して粘り強く戦います」、さらに英語で「マンマミーア! 明日は正念場だ」と投稿。一方、チームのジョディ・エギントンTDは「最後尾から幾つか順位を上げたことは、数少ないポジティブな要素のひとつだ」とコメントし、ホンダの田辺豊治TDも「良いオーバーテイクを見せてポジションを取り戻せました」と評価している。

 さて、レースコントロールがアクシデントと判断して両者お咎めなしとしたクビサとの接触だが、角田は直後に無線でFワードや「idiot(馬鹿)」という言葉を使ってポーランド人ドライバーを非難。レース後のインタビューでも「ターン4でインに入ったクビサが、直後のターン5で逆にインに入った自分に対してスペースを空けなかった」ことで行き場をなくして接触したとして、非は相手にあると主張した。