その他

「信じられない帰還だ!」ラグビー豪代表が世界王者南アを撃破!4年ぶり代表復帰の近鉄戦士が決勝PG

THE DIGEST編集部

2021.09.13

近鉄所属のクエイド・クーパー。4年ぶりの代表選でも、衰え知らずの右足を披露した。(C) Getty Images

 花園から再び世界へ。日本で活躍するベテランが、大仕事をやってのけた。

 ラグビーの南半球4か国対抗戦は9月12日、オーストラリア・ゴールドコーストで第3節が行なわれた。地元オーストラリアは2019年W杯王者の南アフリカと対戦し、接戦の末に28-26で初勝利を挙げた。
 
 この試合、ひときわ輝きを放ったのはSOクエイド・クーパーだ。代表通算70キャップを超える司令塔は、19年に花園近鉄ライナーズに加入すると、同郷のSHウィル・ゲニアとともに攻撃のタクトを振るっている。
 
 17年以来4年ぶりの代表復帰となった33歳は、ブランクを感じさせず、正確無比な右足からキックを次々と決める。1点ビハインドで迎えた残り20秒、40メートルの位置で獲得したペナルティゴールも問題なく沈め、チームを逆転勝利に導いた。
 
 この活躍を英紙『The Guardian』は、「勝負を決めるペナルティを蹴り、ワラビーズへの信じられない帰還を果たした」と驚きをもって報道。「世界チャンピオンとの対戦という衝撃的な召集の中で、7本中7本のペナルティ、コンバージョンを決めた」と、そのキックの出来を絶賛した。
 
 日本での3年目のシーズンを前に、世界の舞台での復活を見せつけたクーパー。来年1月からの新リーグでも、観客を魅了するパフォーマンスを期待したい。

構成●THE DIGEST編集部