バレーボール

「切りがいい」バレー男子代表の中垣内監督が退任を表明。東京五輪での8強入りには「もう少し上位に行けたかなと」

北野正樹

2021.09.20

退任を表明した中垣内監督。イラン戦後に選手へねぎらいの言葉を送った。写真:北野正樹

 9月19日、バレーボール日本代表男子監督の中垣内祐一監督は、千葉ポートアリーナで行なわれたアジア選手権の決勝戦終了後のオンライン記者会見で「東京五輪でもう少し上位に行けたかなという思いはあるが、このへんで切りがいいのかな」と、任期満了となる9月末での退任を表明した。

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 会見に同席した日本バレーボール協会の嶋岡健治会長は、次期監督について各カテゴリー(代表理事、ハイパフォーマンス事業本部長、加盟団体代表者など)から選任された監督候補者選考委員会を開くと明言。「10月中旬までに決めたい」と今後の見通しを説明した。
 
 また、「強化には継続性が必要」とも語った嶋岡会長。後任の有力候補としては、中垣内監督のもとでコーチを務め、実質的な指導にあたっているという元フランス男子代表監督のフィリップ・ブラン氏が挙げられる。正式な決定は、10月14日の理事会となる予定だ。

 2016年10月の理事会で選出された中垣内監督は、約1か月後に、広島県内の高速道路で車を運転中、交通規制をしていた警備員をはねてけん責処分を受け、一時はブランコーチが監督代行を務めた。通常の契約期間は五輪を一区切りとする4年だが、コロナ禍で東京五輪が1年延期となり、5年間代表監督を務めていた。

文●北野正樹(フリーライター)
【プロフィール】きたの・まさき/1955年生まれ。2020年11月まで一般紙でプロ野球や高校野球、バレーボールなどを担当。南海が球団譲渡を決断する「譲渡3条件」や柳田将洋のサントリー復帰などを先行報道した。関西運動記者クラブ会友。
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