専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
モータースポーツ

“再生”に向けての角田裕毅の取り組みに専門メディアが注目!「最初の優先事項はクリアしつつある」

THE DIGEST編集部

2021.09.21

来季も継続してシートを手に入れた角田だが、信頼を勝ち取るためにも後半戦での上位進出は必須と言えるだろう。(C)Getty Images

来季も継続してシートを手に入れた角田だが、信頼を勝ち取るためにも後半戦での上位進出は必須と言えるだろう。(C)Getty Images

 今季よりF1にデビューしたスクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は、ここまで14レースを戦い、5度の入賞を飾り、18ポイントを獲得したが、その一方で不用意なミスで自らチャンスを狭めてしまうことを何度か繰り返し、自信と信頼を下げてしまう結果となっている。

 下部カテゴリーとは全く異なるといわれるF1マシンに圧倒され、さらにレギュレーションによってこれに慣れる時間も極めて少ないという厳しい環境の中で、苦戦を続けるルーキーに対しては、レッドブル・グループのヘルムート・マルコ顧問の命を受け、アルファタウリのフランツ・トスト代表がイタリアに角田を呼び寄せて、様々なトレーニングを積ませている。

 来季の残留が決定した角田の「再生」と「改善」に向けたアルファタウリの取り組みについて、専門メディア『THE RACE』が注目。欧州に渡ってF3、F2を1年でクリアして最高峰レースに到達するという「前例のない」急成長を遂げ、シーズン開幕前には「興奮の源」だった日本人ドライバーの浮き沈みのあるF1キャリアを検証しながら、今後の展望を示した。
 
 前評判の高さが、開幕戦バーレーン・グランプリでの9位入賞によって早くも正当化されたものの、ここからイモラ、バクー、ポールリカールで車に大きなダメージを与え、モナコ、ハンガリーでも問題を起こしたと指摘する同メディア。そして角田自身も、「タイヤバリアやウォールに突っ込むたびに自信を失い、次のレースではゼロからのスタートを余儀なくされ、再びバリアに突っ込んでいく……。それが、僕が取っていたアプローチの仕方でした。本当に最悪でした」と振り返っている。

「最初のレース(バーレーンGP)ではどうなるか分からなかったけど、うまくコントロールでき、本当に気持ち良くドライビングができました。しかし、イモラで自信を失い、そこから間違いを繰り返しました。F1でこれほど苦労するとは思いませんでした。F1は本当に難しい。下部カテゴリーでは、こんなことは起こらなかった」と語る角田は、この状況を改善するために、「トラブルによる自信喪失を回避するために、一貫したラップとセッションの構築を目指すようになりました」という。
 

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号