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バレーボール

バレー女子代表監督に復帰の眞鍋新監督が就任会見。「パリを逃せば、マイナー競技になってしまう」と強い危機感

北野正樹

2021.10.22

5年ぶりに女子代表監督に就任した眞鍋政義氏。写真:日本バレーボール協会

5年ぶりに女子代表監督に就任した眞鍋政義氏。写真:日本バレーボール協会

 日本バレーボール協会(JVA)は10月22日、眞鍋政義・女子代表新監督のオンライン記者会見を開いた。5年ぶりに女子代表監督に復帰の眞鍋新監督は「パリ五輪の出場を逃せば、女子バレーはマイナー競技になってしまう」と、現状に強い危機感を示し、「東京五輪をしっかりと反省するところから始め、過去をリセットし新しい女子バレーのスタイルを追求したい」と抱負を語った。

 嶋岡健治JVA会長は「監督候補者選考委員会で外国人を含む男女5人の推薦を受けて議論。いろんな経験を持つ真鍋さんに、(3年の)短期間でパリの出場権を確保してほしいとお願いした」と選考理由を説明し、「最低でも東京五輪で果たせなかった決勝トーナメントに進出し、女子の地位を高めてほしい。厳しい状況なので協会のすべての力を結集し、彼を支えたい」と期待を込めた。

 眞鍋新監督は、具体的なチーム作りについて、現時点で現東京五輪の分析が十分に出来ていないことから「チームがスタートする来年4月中旬以降に話したい」と説明を避け、「この難局をオールジャパンで乗り越え、最低条件としてパリ五輪出場権獲得」を目標に掲げた。
 
 目指すバレーのひとつとして、東京五輪の解説者としての経験を踏まえ「日本女子復活のヒントがたくさんあった」として、男子で金メダルを獲得したフランスと銅メダルのアルゼンチンの戦いぶりを挙げた。

「両チームとも平均身長は高くないが、失点が少なく結束力が高かった。『小よく大を制す』で日本のお手本になるチーム。アタックをシャットされる率も低く、サーブミスも少ない。ビッグサーバーもいるというストロングポイントがあれば、金メダルも取れる。身長の低い日本が世界と同じことをしていても勝てない。日本女子のオリジナルを求め、新しい女子バレーのスタイルを追求したい」

 また、解説席から見た日本女子代表について「スピードや横の変化は強みだが、世界と修羅場で戦う経験が少なく、世界の指導者とのネットワークも弱い。世界と比べて選手の想像力や工夫する力も弱い」とも指摘した。
 

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