10月23日に正月恒例の箱根駅伝出場をかけた予選会が行なわれ、46校の学生たちがハーフマラソンを走り、各校上位10人の合計タイムで競った。
10枚の切符をかけた熾烈な争いが今年も繰り広げられるなか、駿河台大が史上44校目の出場権を手にした。箱根駅伝史上初めて茶髪とサングラスという“異質なスタイル”で疾走した徳本一善監督が率いるチームだ。
そんな指揮官を人一倍尊敬する31歳今井隆生は、「僕は監督に支えられてここまで来たので、何が何でも監督をこのままでは終わらせられない」との思いで走り抜いたとレース後に明かした。
埼玉県の中学校体育教師を休職して、昨年4月に同大学に編入学。現在は心理学を学ぶ4年の今井は、「監督は今の子たちの接し方は凄いうまい。毎日一緒にいるので凄い勉強になります」と同じ指導者として尊敬の眼差しを向け、こう語る。
「僕自身はここがゴールというよりは、この箱根駅伝が一つのスタートラインだと思っている。箱根駅伝を通して自分が学んだことを、これからの世代の子たちに還元していくことが私の使命」
信頼する監督の下で学ぶ最年長ランナーは、この日は5キロ付近から思うように身体が動かなかった。このときチームは15キロ地点で5秒差で落選というボーダーラインにいた。
チーム10番手を走行していた今井は、監督から「お前にかかっている、頼む」と指示を受け奮起。最後まで力強い走りを見せ、1時間5分53秒(全体205位)でフィニッシュした。チームのタイムを稼ぐ役を担うも、ほろ苦い結果で終わった31歳は、「本当に仲間に感謝です。後輩たちにただただ感謝です」と口にする。
そして「本戦では徳本さんに後ろで声掛けてもらいながら走れる。監督にここまでやってきてもらったので、最後は監督に感謝の気持ちを伝える走りをしたい」と力を込める。
希望区間は「一応5区」と言い、「最後責任もってやろうと思います、準備します!」と山上りを志願する意向を示した。
取材・文●山本祐吏(THE DIGEST編集部)
10枚の切符をかけた熾烈な争いが今年も繰り広げられるなか、駿河台大が史上44校目の出場権を手にした。箱根駅伝史上初めて茶髪とサングラスという“異質なスタイル”で疾走した徳本一善監督が率いるチームだ。
そんな指揮官を人一倍尊敬する31歳今井隆生は、「僕は監督に支えられてここまで来たので、何が何でも監督をこのままでは終わらせられない」との思いで走り抜いたとレース後に明かした。
埼玉県の中学校体育教師を休職して、昨年4月に同大学に編入学。現在は心理学を学ぶ4年の今井は、「監督は今の子たちの接し方は凄いうまい。毎日一緒にいるので凄い勉強になります」と同じ指導者として尊敬の眼差しを向け、こう語る。
「僕自身はここがゴールというよりは、この箱根駅伝が一つのスタートラインだと思っている。箱根駅伝を通して自分が学んだことを、これからの世代の子たちに還元していくことが私の使命」
信頼する監督の下で学ぶ最年長ランナーは、この日は5キロ付近から思うように身体が動かなかった。このときチームは15キロ地点で5秒差で落選というボーダーラインにいた。
チーム10番手を走行していた今井は、監督から「お前にかかっている、頼む」と指示を受け奮起。最後まで力強い走りを見せ、1時間5分53秒(全体205位)でフィニッシュした。チームのタイムを稼ぐ役を担うも、ほろ苦い結果で終わった31歳は、「本当に仲間に感謝です。後輩たちにただただ感謝です」と口にする。
そして「本戦では徳本さんに後ろで声掛けてもらいながら走れる。監督にここまでやってきてもらったので、最後は監督に感謝の気持ちを伝える走りをしたい」と力を込める。
希望区間は「一応5区」と言い、「最後責任もってやろうと思います、準備します!」と山上りを志願する意向を示した。
取材・文●山本祐吏(THE DIGEST編集部)