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格闘技・プロレス

彩羽匠が野崎渚との“エースタッグ”で1日5試合の過酷トーナメント制す! マーベラスの若手には不満も!?「誰もかみついてこない」

どら増田

2021.10.28

野崎(右)との息の合ったコンビでトーナメントを制した彩羽(左)。そのパフォーマンスは、まさにエースのそれだった。写真:FUZKI

野崎(右)との息の合ったコンビでトーナメントを制した彩羽(左)。そのパフォーマンスは、まさにエースのそれだった。写真:FUZKI

 10月27日、女子プロレス界のレジェンド長与千種が社長を務める女子プロレス団体マーベラスが、後楽園ホールで『波動タッグトーナメント 秋の収穫祭~天国と地獄~』を開催した。

 今トーナメントの注目は、マーベラスとWAVE両団体のエースタッグである彩羽匠&野崎渚だ。10月1日の後楽園ホール大会でシングルマッチを闘った2人は、彩羽のリクエストによりタッグを結成。一気に優勝候補の筆頭となったのである。

 しかし、そう簡単にタイトルを獲れるほど現実は甘くない。彩羽・野崎組は、勝てば決勝進出となるスーパーシードとして迎えた1回戦で新人の宝山愛&岡優里佳と対戦するも苦戦。10分間の戦いの末に決着をつけられずに「時間切れ引き分けの場合は2人のキャリア年数を足して少ないほうが勝利」という特別ルールによりまさかの敗戦を喫したのだ。

 敗者となったエースタッグは、再び行なわれた1回戦を勝ち抜くと、その後は怒涛の4連勝で決勝に進出。宝山と岡との再戦が実現させた。

 試合序盤はドロップキックやワキ固めなどで宝山と岡が攻勢を強めたが、彩羽と野崎も得意の蹴り技を中心とした鋭い攻撃で流れを渡さない。
 
 次第にヒートアップしていくなかで、勝負を決したのは、マーベラスのエースだった。彩羽がニールキックからのハイキックを宝山に炸裂。ここでのフォールもカウント2に終わるも、すかさず彩羽はぶっこ抜きジャーマンからのランニングスリーで宝山から3カウントを奪取した。

 激闘を制した彩羽は、試合後のバックステージで、「優勝したのでこれからは自分たちのタッグで11月7日も組みます。今後はベルトとかも狙って行けたらいいなと思います」と手ごたえを口にしつつ、マーベラスの後輩たちに対しては、厳しい言葉を投げかけた。

「誰も噛みついてこない。マーベラスの選手たち、後輩たち。宝山もよかったですよ。でも負けてもまだ噛みついてこないと。そこがこれからマーベラスの課題なんじゃないでしょうか」

 スターダムでも転戦し、幾多の好勝負を繰り広げてきた彩羽。だからこそ、彼女はさらなる刺激をマーベラスに求めているのかもしれない。この言葉を若手たちがどう捉えるのかに注目だ。

◆マーベラス◆
『波動タッグトーナメント 秋の収穫祭~天国と地獄~』
2021年10月27日
東京・後楽園ホール
▼波動タッグトーナメント 決勝戦(時間無制限1本勝負)
○彩羽匠&野崎渚(15分9秒 エビ固め)宝山愛●&岡優里佳
※ランニングスリー
※彩羽&野崎が優勝

取材・文●どら増田

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