歴史的快挙に“フィリピンの英雄”も反応している。

　現地時間11月６日、世界スーパーミドル級４団体王座統一戦12回戦が、米ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナにて開幕。“カネロ”ことWBAスーパー＆WBC＆WBO王者のサウル・アルバレス（メキシコ）が、IBF王者カレブ・プラント（アメリカ）を相手に11回TKO勝ちを収めた。

　序盤こそプラントにペースを握られたものの、大きく試合が動いたのは11回。カネロが左フックから右アッパーで最初のダウンをもぎとると、再開後も強烈なパンチの猛ラッシュで畳みかける。最後は右ストレートを側頭部にヒットさせて決着となり、史上７人目となる４団体統一を達成した。
  　この結果を目の当たりにした元６階級制覇王者のマニー・パッキャオ（フィリピン）は、試合後に公式Twitterを更新。「パウンド・フォー・パウンド（PFP）キングのカネロへ、おめでとう。誰もが認める史上初のスーパーミドル級チャンピオンとしてボクシング界の歴史を作ってくれた」と祝福している。

　また、健闘した敗者に対しても「プラントは素晴らしい戦いを見せてくれた」と労いのメッセージを送ると、「ただカネロがあまりにも優れいてる」と改めて賛辞のコメント。最後は「ボクシング界は安泰だろう」と呟いており、現役選手の活躍を喜んでいるようだ。

　スーパーミドル級復帰から１年かからずして４つのベルトを手に入れたカネロ。今後のスケジュールについては明言が避けられているが、衝撃的な強さを誇る31歳の動向に注目度は高まるばかりだ。

構成●THE DIGEST編集部

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