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格闘技・プロレス

打ち合い必至のカシメロ戦は井上尚弥が明らかに優位!パッキャオの元アシスタントも「スキル面では井上が明白に上」と太鼓判

杉浦大介

2020.02.02

井上(左)とカシメロ(右)による4月25日の統一戦は、軽量級離れした迫力あるファイトになるだろう。(C)Getty Images

井上(左)とカシメロ(右)による4月25日の統一戦は、軽量級離れした迫力あるファイトになるだろう。(C)Getty Images

 名トレーナー、フレディ・ローチのアシスタントトレーナーだったマービン・ソモディオの目が輝いたのは、筆者が井上尚弥(大橋)対ジョン・リエル・カシメロ(フィリピン)について尋ねた時のことだった。

「井上尚弥は次はカシメロと対戦するんですよね?それは誰もが楽しみにしていいカードだと思いますよ!カシメロはパワーと思い切りの良さがあるので、ファンが楽しめるファイトになると思います」

 4月25日、WBA、IBF、WBO世界バンタム級タイトル戦がラスベガスのマンダレイベイ・イベンツセンターで開催されることが決まった。これまで19戦全勝(16KO)という快進撃を続けて来たWBAスーパー、IBF王者の井上が、WBOのタイトルホルダーになったばかりのカシメロと統一戦を行う。
 
 ソモディオの言葉通り、カシメロは荒々しいパンチャーであり、攻撃的な姿勢で知られて来た選手である。前戦で強豪ゾラ二・テテ(南アフリカ)を下しており、時の勢いもある。井上が相手でも打撃戦は必至で、ファンを喜ばせる内容の末に破壊的な結末が訪れる可能性は高い。WBC王者ノルディーヌ・ウバーリ(フランス)と比べても、“モンスター”のラスベガス・デビュー戦の相手にはカシメロの方が相応しいように思える。

 もっとも、結果予想となると、やはり井上有利と見る関係者、ファンが大多数だろう。ソモディオもその1人のようで、「カシメロも攻撃力は素晴らしいが、スキル面では井上が明白に上回っています」と述べていた。

 29勝(20KO)4敗の戦績を積み上げて来たカシメロは確かにデンジャラスな実践派だが、総合力で明らかに井上が上回っている。世界各国で戦い続けて来た31歳のカシメロの経験値は侮れないとしても、すでにオマー・ナルバエス(アルゼンチン)、田口良一(ワタナベ)、エマニュエル・ロドリゲス(プエルトリコ)、そしてノニト・ドネア(フィリピン)といった一流どころを撃破して来たWBAスーパー、IBF王者もキャリアの密度の濃さでは負けていない。
 

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