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「刺激になる」小松原組&村元・高橋組、注目のアイスダンス2組が個性的なプログラムに挑む!【NHK杯】

THE DIGEST編集部

2021.11.11

スケートアメリカに臨んだ小松原組(左)と今季GP初登場となる村元・高橋組(右)。写真は2020年に行なわれたNHK杯のもの。(C)Getty Images

 11月12日からフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯が開催される。前日の11日、会場である代々木第一体育館で公式練習が行なわれ、アイスダンスの日本勢では、村元哉中・高橋大輔組と小松原美里・小松原尊組がオンラインインタビューに応じた。

 村元・高橋組は、9月に行なわれた国際スケート連盟(ISU)非公認大会に参加し、総合214・44点で優勝。北京五輪を見据えて好スタートを切ったが、村元は「正直、点数は高いなと感じた」と述べ、「国際試合ではそこまで高い点数は出ないと思う。けれど、良い評価をもらえるように、少しでも近づけるように頑張りたい」と語った。一方の高橋も「国際大会で正直不安はあったけれど、公式練習をして、少し雰囲気を掴めた。最初は少し緊張していたけれど、この経験を楽しんでやれたら」とコメントしている。

 リズムダンス(RD)では「ソーラン節」と琴の楽を組み合わせた構成的なプログラムを披露する予定。村元は「日本チームならではの表現を探した結果、とてもユニークなものができたと思う」と自信を覗かせた。高橋は「お客さんや審査員の方々の前で手応えが得られたらいい。面白いものができたと思う」と述べた。
 
 そして、もう一組の小松原組はスケートアメリカに参加し、総合164・32点で6位で終え、今シーズン2回目のGPシリーズ登場となる。フリーダンス(FD)では歌舞伎役者の片岡考太郎さんの指導を仰ぎ、映画『SAYURI』の音楽にのせ、歌舞伎の動きを取り入れた挑戦的なプログラムに磨きをかけて臨む。「孝太郎さんがとても柔軟な、それでいて勉強熱心な方で、枯れ葉の舞う手の振りや、芽吹く表現などを、本来なら難しいものを落とし込むことができた」と胸を高鳴らせている。

 また、同じ日本勢の村元・高橋組に対する印象にも言及。小松原美里は「一緒に練習をしてみて、思っていた以上に刺激になるなと感じた。ただ、自分たちがやることは変わらないので、スポーツマンとしてベストを尽くしたい」と強調。かたや小松原尊は「アイスダンスを盛り上げるために2組とも頑張っているので、日本の皆さんの前でしっかりと成果を見せられたらいいと思っている」と語った。

 アイスダンスのRDは12日の14時40分に開始される。日本勢の個性的なプログラムに注目だ。

構成●THE DIGEST編集部