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モータースポーツ

「突撃の準備はできている」角田裕毅4戦ぶりQ2敗退もスプリント予選に自信! チームは「素晴らしい努力」と称賛

THE DIGEST編集部

2021.11.13

4戦ぶりにQ3進出ならずも、「追い上げにトライしていきます」と前向きに語る角田。(C)Getty Images

4戦ぶりにQ3進出ならずも、「追い上げにトライしていきます」と前向きに語る角田。(C)Getty Images

 F1第19戦のサンパウロ・グランプリが開幕。11月12日にはフリー走行(FP)と翌日のスプリントレースに向けての予選が行なわれ、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は13番手につけた。

 トルコGP以降、4戦連続の未体験コースでの走行となる角田だが、インテルラゴスでもコース習熟のために最多の33周を走り込み、最高タイムは全体の11番手となる1分10秒374を記録した。迎えた予選では、9番手のタイムで難なくQ1突破を果たしたが、続くQ2ではソフトタイヤでの最終アタックでタイムを上げることができず、4戦連続でのQ3進出はならなかった。

 初日を終えた後、ルーキーはチームの公式サイトを通して、「ここも初めて走るコースだったので、今朝のFPはとても重要でしたが、すぐにスピードを上げていくことができて良かったです」と、比較的ポジティブな感想を語っている。

「車にはとても良い感触を掴んでいるので、Q3に進めなかったことは残念です。明日のスプリント予選は、この位置からのスタートだと難しい戦いになるとは思いますが、日曜の決勝レースではより上位からスタートできるよう、追い上げにトライしていきます」

「明日のスプリント予選に向け、雄牛のように突撃の準備はできています」とSNSに投稿した角田に対し、チームもSNSで「初めてのサンパウロで素晴らしい努力を見せた」「初めてのコースで一度のFPだけで、力強いパフォーマンスを見せた」と労をねぎらい、チーフ・レースエンジニアのジョナサン・エッドルスは「ユウキはQ2では苦労し、Q1のような結果を出せなかった。我々はその理由を探る必要があるが、それでも彼の出したラップは立派なものだった」と賛辞を贈った。
 
 レッドブル・グループのドライバーの中では、唯一Q3に進むことはできなかった角田がだが、ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターは「ここでインテルラゴスでの初走行となったFP、その後の予選でも良いペースを見せていたので、明日のスプリント予選を上手く使って、日曜の本番のレースに繋げられればと思います」と、今後に向けて期待を寄せている。

 海外の専門メディアでは、日本人ドライバーの4戦ぶりのQ2敗退について、ポーランドの『dziel-pasje』は「ピエール・ガスリーが再び中段勢では最高の順位(5番手)につけたのに対し、角田はQ3に進めず。ここ数戦での予選では好成績を挙げていた日本人は、期待をやや下回った」と評した。

 また、イタリアの『MOTORIONLINE』は「AT02の良さにもかかわらず、角田は金曜日の予選でQ2止まり。全てが彼にとっては新しいという厳しい状況ではあるが、スプリント予選ではポジションを回復することができるはずだ」と報じた。

 今GPの前の会見では、アルピーヌとの熾烈なコンストラクターズ・ランキング5位争いに言及した角田は、「我々はより速い車を持っている」と、初体験コースの連続という状況の中でも自信を窺わせていた。

 ライバルの2台とはスプリント予選で近い位置(フェルナンド・アロンソが10番手、エステバン・オコンが11番手)からスタートするため、今回では彼らを常に意識したレースを展開することになるかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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