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「ツノダへの扱いはアンフェアだ」角田裕毅に責任を押し付けたレッドブルの対応に非難の声!「公の場での不当なリンチ」

THE DIGEST編集部

2021.11.10

メキシコGPの決勝は1周目での接触によりリタイア。角田は持ち味を発揮できずにレースを終えた。(C)Getty Images

メキシコGPの決勝は1周目での接触によりリタイア。角田は持ち味を発揮できずにレースを終えた。(C)Getty Images

 F1第18戦のメキシコ・グランプリは現地時間11月7日に決勝レースが行なわれ、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は、1周目での接触で無念のリタイヤとなった。

【関連動画】「彼が自分でミスをしただけ」と角田裕毅が主張するペレスのコースアウトシーン

 今回のメキシコGPでは、予選でQ3に進出し9番手にランクイン。しかし、パワーユニット交換によるグリッド降格で17番手からスタートとなった決勝では、1コーナーを過ぎたところで接触し、残念ながらレースを諦めざる得なくなった。

 この結果もさることながら、やはり多くのメディアは予選Q3中に起こったレッドブル勢とのアクシデントに注目している。インラップ中の角田が、コース外に出てスペースを空けたにもかかわらず、姉妹チームのドライバー2人のタイムアタックを妨害したとして、クリスチャン・ホーナー代表、ヘルムート・マルコ顧問からも批判を受けた後、「あれ以上できることはありませんでした」と反論し、トスト代表も「ユウキのせいではない」と自チームのドライバーを擁護した一件である。
 
 これについては、多くのメディアが角田側の言い分を支持。英国の『THE RACE』は事の経緯を紹介しながら、日本人ドライバーに全面的な非がないことを指摘した上で、「レッドブルのツノダへの扱いはアンフェアだ。これがルーキーの成長を阻害する危険性もある。ここまでの努力によって成果を上げつつある中で、彼の自信を下げ、不快な恐怖感を与えたかもしれない、全く価値のないことだ」とレッドブルを糾弾した。

 また、オランダの専門メディアも、『RN365』が「ツノダは指示通りに動いただけで、間違いを犯したのはセルジオ・ペレスの方だ」、『CRASH』は「公の場でツノダを非難に晒したレッドブルのやり方は正当なものではなく、彼にパニックや疑念の心を植え付けかねない。そもそもの問題は、最初のアタックで十分なタイムを出せなかったことであり、その失敗に対する説明は彼らからなされていない」と報道。

 ペレスの母国メキシコのメディアでも、スポーツ専門チャンネル『ESPN』メキシコ版は、「一部の人間にとって悪役となったツノダは、実際はスケープゴートにされたようだ。彼はレッドブルが予選でポールポジションを獲れなかった原因として、公の場で不当なリンチを受けた」と綴り、角田の動きがペレスのコースアウトに繋がったのが現実だとしても、責任は彼にはなく、適切な指示を出せなかったチーム側にあったと主張した。
 

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