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角田裕毅はカタールGP初日の出来に満足感! それでも田辺TDは「まだまだやるべきことがある」と指摘

THE DIGEST編集部

2021.11.20

初日から好パフォーマンスを発揮した角田。ガスリーも同僚のチーム貢献に期待している。(C)Getty Images

 F1第20戦のカタール・グランプリが開幕し、11月19日には午前午後で2回のフリー走行(FP1、FP2)が行なわれた。

 終盤の3連戦の最終戦となる中東でのレース。ロサイル・インターナショナルサーキットでのF1初開催となったため、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は「全ドライバーが同じ条件ということで、直近の3戦の中では一番イージーになるはず」と明るい展望を示していた。

 その言葉通りに初日からルーキーは好パフォーマンスを発揮した。FP1では27周を走行し、ソフトタイヤで出したベストタイム1分24秒648は、チームメイトのピエール・ガスリーとともにレッドブルとメルセデスの2強に割って入る(セルジオ・ペレスより上)5番手の値。続くFP2でも28周回をこなし、今度はミディアムタイヤで1分23秒735の7番手(これもペレスを上回る)と、連続してトップ10入りを果たしてみせた。

 2セッションを終えた後、自身のSNSに「良い感触で終えられたので明日まとめるだけです!」と投稿した角田。またチームの公式サイトを通しては、「今日は良い走行ができました。車はかなり力強いと思います。予選とレースに向けて、幾つか異なるセットアップを試しながら、貴重なデータを収集しました。初めてのコースなので、走行を重ねることが重要になります」とポジティブに振り返り、さらに以下のように続けた。
「ミディアムタイヤでのパフォーマンスは良かったのですが、ソフトでは少し苦戦したので、今夜はその部分の改善に取り組みます。全体的には良い1日となり、肝心なところで上手くまとめ切ることができました。ここではオーバーテイクがかなり難しそうなので、レースに向けては、良いグリッドを確保することが大切です。日曜でのポイント獲得に向けて、良いポジションに行けるはずです」

 予選に向けても手応えを掴んだ様子の日本人ドライバーについて、アルファタウリはSNSで「ユウキはこのコースをかなり楽しんでいるようだ!」「どちらもトップ10入りという良いプラクティスセッション。カタールでは、時間を無駄にすることなく、力強いラップを幾つも刻んでいる」と投稿。ガスリーも両セッションで2番手タイムを出したことで、「今日は良い1日だった」と総括している。
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