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格闘技・プロレス

SKE48荒井優希が見せた女子プロレスラーとして“成長”。難敵が「追い込まれて危ない」と漏らす激闘ぶり

どら増田

2021.11.26

辰巳(左)に対して粘りの戦いを見せる荒井(右)。惜しくも敗れたが、確かな成長を見せた一戦だった。(C)CyberFight

辰巳(左)に対して粘りの戦いを見せる荒井(右)。惜しくも敗れたが、確かな成長を見せた一戦だった。(C)CyberFight

 11月25日、東京女子プロレスは後楽園ホールで「ALL RISE '21」を開催。人気アイドルグループSKE48のメンバーで、同団体でプロレスラーとしても活動する荒井優希は、前プリンセス・オブ・プリンセス王者の辰巳リカと一騎打ち(15分1本勝負)を行ない、健闘するも及ばず敗退した。

 ここまで好調なレスラーロードを歩み続けている荒井だったが、やはり元王者の壁は高かった。辰巳に足への集中砲火を浴びせられた荒井はエルボー、フルネルソンバスター、ビッグブーツ、スリーパーなどで必死の抵抗を見せるも仕留めるには至らず。

 残り3分となって必殺のFinallyを狙った荒井。だが、これをあえなく回避されると、辰巳に低空ドロップキック、ドラゴンスクリュー、足4の字固めと畳みかけられ、たまらずギブアップ。ドロー寸前で力尽きてしまった。

 悔しい敗戦を喫した荒井。しかし、試合後に彼女は「足をこんなに攻められるのは初めてで、もうちょっと我慢できたらなって部分もあったんですけど。今回の経験でまた少し成長できた気がする」と前を向いた。

「もっといろんな先輩たちと試合して、いつかは“惜しい”って思わせるような選手になれるように。いつか勝てるように、もっと頑張りたいっていうきっかけになりました。負けてしまったんですけど、達成感というか、すごくいい経験になりました」
 
 一方、時間切れギリギリになりながらも地力を見せつけた辰巳は「思った以上に攻められて、時間も結構危なくて。追い込まれて危ないなって思ったんですけど、意地で勝てました」と荒井の健闘を称えた。

「熱くなれて、優希ちゃんの気合、頑張りが伝わってきたので。技も一発一発重くて。もっとお互い強くなって、またいつかシングルができたらいいなって思いました。もちろんそのときも負けません」

 敗れはした。それでもプロレスラーとして着実に力を付け始めている荒井。今後はチャレンジマッチと思わせない試合内容が求められていきそうだ。

◆東京女子プロレス◆
『ALL RISE '21』
2021年11月25日
東京・後楽園ホール
観衆 437人
▼15分1本勝負
○辰巳リカ(13分54秒 足4の字固め)荒井優希●

文●どら増田

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