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“復活“を目指す羽生結弦に米メディアも熱視線!冬季五輪の注目選手に選出「4年前と同じく健康を取り戻すレースに」

THE DIGEST編集部

2021.11.27

怪我の状態が心配される羽生。北京五輪には間に合うだろうか。(C)Getty Images

 右足関節靭帯損傷のため、先日行なわれたグランプリ(GP)シリーズ第4戦のNHK杯を欠場した羽生結弦。現地時間11月26日よりソチで行なわれるシリーズ第6戦のロシア杯も欠場を発表。そのため2月9日開催のGPシリーズ成績上位者が集う「グランプリファイナル」への出場も、絶望的な状況となった。

 このままだと、12月末の北京五輪への出場権を賭けた全日本選手権が、羽生にとっての今季初戦になりそうだ。もし怪我の回復が遅れてこの全日本選手権へも不出場となれば、五輪3連覇どころか、北京五輪代表に選ばれない可能性も出てくる。

 そんな中、米メディア『NBC Olympics』は冬季オリンピックで注目すべき海外選手を発表。フィギュアスケート男子では羽生が選出された。

 フィギュアスケート女子はロシアのアレクサンドラ・トゥルソワ、フィギュアスケートペアでは同じくロシアのエフゲーニヤ・タラソワ/ウラジミール・モロゾフ組が選出されている。羽生以外の日本人では、スノーボード男子ハーフパイプの戸塚優斗がオリンピック最有力金メダル候補として選ばれている。
 
 同メディアは羽生の過去の実績を紹介した後、こう述べている。

「11月に足首を再負傷したハニュウは、4年前と同じように、冬季オリンピックが始まる前に健康を取り戻すためのレースに参加することになった」

 確かに羽生は4年前の平昌五輪を控えたNHK杯でも、公式練習中に今回と同じ箇所を負傷していた。それでも懸命なリハビリの末、何とか大会に間に合わせ2連覇の偉業を成し遂げている。北京オリンピックも4年前と同じように直前での怪我からの復帰で、金メダルも十分ありえる。

 しかしながら、男子フィギュアスケート界は今や群雄割拠の状態にある。日本のフィギュアスケート男子のオリンピック出場枠は三人で、前回のNHK杯で優勝した宇野昌磨をはじめ、昨年の世界選手権で、羽生を上回り2位となった鍵山優真も有力候補だ。また佐藤駿も存在感を示しはじめていて、GPフランス大会では優勝の鍵山に次いで銀メダルを獲得した。羽生の世界ランキングを考慮すると、羽生が選ばれる可能性は極めて高いが最後まで気は抜けない。

 クワドアクセル(4回転半ジャンプ)への挑戦を掲げる羽生。まずはケガの回復に努め、オリンピック3度目の金メダルと夢の実現へ突き進んでほしいところだ。

構成●THE DIGEST編集部

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