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バレーボール

バレー界の“新鋭”高橋藍がイタリアリーグ挑戦を発表!地元紙は早くも「来季の残留」を示唆

THE DIGEST編集部

2021.12.01

東京五輪では29年ぶりの決勝トーナメント進出に大きく貢献した高橋。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

東京五輪では29年ぶりの決勝トーナメント進出に大きく貢献した高橋。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 バレーボール男子日本代表の高橋藍が世界最高峰リーグと呼ばれるイタリア セリエAに参戦することが正式に発表された。所属先となるキオエネ・パドヴァは早くも若き逸材の来シーズン残留を視野に入れているようだ。

 現地時間11月29日、イタリア セリエAのパドヴァは、クラブ公式HPとSNSアカウント上で日本体育大学2年生の高橋が加入することを掲載。日本代表のチームメートであり、イタリアで7シーズン目を迎えた石川祐希(パワーバレー・ミラノ)と今シーズンからプレーする西田有志(トンノカッリポ・ヴィ―ボヴァレンティア)の背中を追い、来週には現地入りする模様だ。

 今月初旬、高橋の代理人を務めるゲオルゲス・マティヤシェヴィッチ氏が、同選手のイタリア移籍に関して自身のTwitterで発言し、これを現地メディアが一斉に報道。先週末に同クラブが“近日中に告知”のタイトルで名前を伏せた同選手の後ろ姿と本拠地キオエネ・アリーナの画像を公開すると、日本はもちろん、海外のバレーボールファンの間で大反響を呼び、同クラブの選手たちから歓迎のコメントやアイコンが寄せられた。

 東京五輪でのパフォーマンスで国際的な知名度を上げた高橋のパドヴァ加入について、1か月ほど前から度々報じていた地元紙『il Mattino di Padova』は、移籍に尽力したSD(スポーツディレクター)ステファノ・サントス氏に取材を敢行。すると、興味深いコメントが返ってきた。

 契約期間は今シーズン終了までと伝わる高橋だが、「来シーズンに向けた強化の一環になると思っている」と同氏はコメント。才能豊かな同選手の来シーズン残留に向けてクラブが動く可能性を示唆した。国際大会で輝きを放った新鋭のポテンシャルがチームの武器となることをすでに見越しているようだ。
 
 現在パドヴァは、マッティア・ボットロ(イタリア代表)とエリック・レプキー(カナダ代表)が高橋と同じポジションのアウトサイドヒッターとして活躍中。さらに控えのゲオルギ・ペトロフ(ブルガリア代表)がチームに貢献しつつある。

 チーム内での高橋の立ち位置については、「インカレ終了後からの参戦となり、今シーズン残されているのは閉幕までの4か月。この期間は生まれ育った日本とまったく異なる新天地に順応するための時間となるだろう。ポジションに空きが出るのは来シーズンになると考えている」と述べ、元日本代表の越川優(ヴォレアス北海道)と同代表で現キャプテンを務める石川に続くクラブ史上3人目の日本人選手を含め、2022-23シーズンの構想を描いている様子だ。

 チーム合流が早ければ、セリエA前半戦第12節(日本時間12月13日開催)のヴィ―ボバレンティア戦で西田とイタリア初対戦。後半戦の来年2月末と3月中旬には、石川と西田それぞれとの直接対決が実現する予定だ。

 今回の移籍に際してパリ五輪でのメダル獲得へ意欲を語った高橋。3年後に迫る大舞台に向けて初のイタリア挑戦でどんな進化を見せてくれるのか大きな注目が集まる。

構成●THE DIGEST編集部

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