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格闘技・プロレス

堀口恭司を失神KOした王者ペティスが「自分がああなるよりマシ」と語った理由「後遺症になるダメージは与えたくない」

THE DIGEST編集部

2021.12.04

堀口から会心の勝利を飾ったペティス。28歳の王者がその劇的勝利を振り返った。(C)Getty Images

堀口から会心の勝利を飾ったペティス。28歳の王者がその劇的勝利を振り返った。(C)Getty Images

 勝負は一打で決した。

 現地時間12月3日、アメリカ、アンカスビルのモヒガン・サンアリーナで、ベラトール世界バンタム級タイトルマッチが実現。二冠王を目指したRIZIN同級王者の堀口恭司(アメリカントップチーム)は、王者セルジオ・ペティス(アメリカ)に4回KO負けを喫した。

 珠玉の攻防は4回終了間際に派手な決着を見た。組み合いが離れた瞬間に距離を一気に詰めた堀口に対し、ペティスがバックハンドブローを炸裂。これが顎にクリーンヒットしてKOとなった。

 試合全体を見れば、堀口が優勢だった。実際、ベラトールが試合後に公開したスタッツでは、ペティスが80発中19発しかヒットできなかったのに対し、31歳のサムライは130発中73発を当て込んでいた。
 
 テイクダウン数も堀口は7回も繰り出した。しかし、0回だったペティスは勝利を確信していた。試合後の会見で「ホリグチは変わったスタイルだから、こっちが適応するのに時間がかかった」と語ったうえで、次のように論じた。

「俺はゲームプランに従った。チームメイトのレン(平本蓮)が『落ち着け。忍者みたいだ。力づくで行くな』と言ってくれたんだ。だから、あれはフローだった」

 そして、堀口を失神させたトリッキーなバックブローについては、「流れるように出したら完璧に当たった」と語った。

「相手をあんな風に失神をさせたり。後遺症が残るようなダメージは与えたくない。でも、それこそがこの職業の一部なんだ。言い方は悪いかもしれないけど、自分がああなるよりマシだ。俺は普段、良い人間だ。チャンスがあれば彼も俺に同じ事をしていたからね」

 文字通りの激闘を制したペティス。ベラトールの王座を保持した男の今後から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部
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