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角田裕毅、最終戦での4位入賞を各国メディアが称賛!「2人の速いドライバー」「1年目を高評価で終えた」

THE DIGEST編集部

2021.12.13

今季最終戦で自己最高の4位に入った角田。来季に期待を抱かせる内容だった。(C)Getty Images

 2021年F1世界選手権の最終戦アブダビ・グランプリの決勝が12月12日に行なわれ、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は4位フィニッシュ。自己最高の結果を残し、デビューイヤーを良い形で締めくくった。

 自身のためにも、これがラストレースとなるホンダの有終の美を飾るためにも、何としても好結果を残したかった角田は、この週末は全セッションで好パフォーマンスを発揮してチームメイトのピエール・ガスリーを上回る。8番手からスタートした決勝では、同じミディアムタイヤを履いたヴァルテリ・ボッタス(メルセデス)をいきなりかわし、その後も抜きつ抜かれつのレースの中で安定したドライビングを維持しながら順位を上げ、ラスト1周のバトルでついに4位まで浮上してチェッカーフラッグを受けた。

 今季、苦手としていたポイントをことごとくクリアしての自己最高順位更新という、まさにデビューイヤーの集大成のレースを披露したルーキーは、自身のSNSで「Let’s gooooo P4!!!!!(やったぜ、4位!)」と喜びを表わすとともに、チームの公式サイトでもこのレースを振り返るとともに、そしてマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の勝利を祝福している。
 
「とても嬉しいです。今季の締めくくりとして、何という信じられない結果でしょうか。この週末を通して、車は本当に力強く、レースペースも予想以上に良かったことで、素晴らしい1日になりました。シーズンをこんな高順位で終えられるなんて、素晴らしいことです。ここまで来るのに長い道のりでしたが、これで自信を取り戻すことができましたし、最高の結果をもってオフシーズンに入ることができます」

「マックス(フェルスタッペン)、本当におめでとう!  シーズンを通してタフなレースばかりだったでしょうが、今日は勝者に相応しかったと思います。彼にはまた、ホンダに素晴らしい結果をもたらし、F1ラストイヤーを祝う最良の方法を与えてくれたことにも感謝したいです」

 レース後のインタビューでは、「ファイナルラップでのターン9前のストレートでミス(全開走行中にシフトダウン)をして時間を失い、(3位のカルロス・)サインツを抜くチャンスを逃しました」と明かした角田について、アルファタウリはSNSで「何て素晴らしいドライビング! ユウキは多くの素晴らしいバトルを展開し、ミスを犯さなかった」「何て見事なF1ファーストイヤーの締めくくり方!」と称賛した。

 また、チームのジョディ・エギントン・テクニカルディクレターは「ユウキは今季最高の週末をまとめ、非常に力強いパフォーマンスを発揮して4位でフィニッシュした」と振り返り、チーム代表のフランツ・トストは「ユウキが4位、ピエールが5位で計22ポイントを獲得し、満足している。今季、チームは全ての分野で大きな前進を遂げた。来年、競争力のある車で高順位を争えることを楽しみしている」と、両ドライバーを称えるとともに、来季に早くも期待を寄せている。