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格闘技・プロレス

「残忍な終わり方だ!」攻めに攻めた井上尚弥のTKO勝利に海外メディアも驚嘆「イノウエが驚異の左を見せつけた」

THE DIGEST編集部

2021.12.14

ディパエンを一切寄せ付けずに力でねじ伏せた井上。そのパフォーマンスに賛辞が相次いでいる。(C)Getty Images

ディパエンを一切寄せ付けずに力でねじ伏せた井上。そのパフォーマンスに賛辞が相次いでいる。(C)Getty Images

 プレッシャーを微塵も感じさせない貫禄の勝利だった。

 12月14日、ボクシングWBA&IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥(大橋ジム)は、両国国技館で、IBF同級5位アラン・ディパエン(タイ)と対戦。今年6月のマイケル・ダスマリナス戦以来となる防衛戦で、8回TKO勝ちを収めた。

 下馬評通りの完勝だった。前日会見で「俺こそ本当のモンスターハンターだよ」とやる気を漲らせていたディパエンを井上は苦にせず、初回から何度もボディーブローを当て込んで優位に立つ。

 それでもムエタイ出身らしいタフさを見せつけるディパエンは、井上が「やってるこっちのメンタルがやられそうだった」と試合後に語るほど驚異的な粘りを見せる。しかし、幾多の修羅場をくぐり抜けてきたモンスターに焦りはなかった。7回に渾身のボディーで相手を守勢に回すと、続く8回に左ストレートを顔面に当て込んでダウンを奪取。これで脳を揺らして雌雄を決した。
 
 キャリア戦績を22戦無敗(19KO)に伸ばした最強“モンスター”。その出色のパフォーマンスに海外メディアからも賛辞が寄せられている。

 豪スポーツ専門局『FOX Sports』のコメンテーターであるベン・デイモン氏が「これぞ、残忍な終わり方」と自身のツイッターで速報すれば、米専門メディア『Boxing Scene』は、「ナオヤ・イノウエは、アラン・ディパエンを8回でようやく止めた」とレポート。そして「イノウエが驚異の左を見せつけた。彼が切望するスーパーファイトが楽しみになる勝利だった」と絶賛した。

 世界中から熱視線が注がれるなかで、向かうところ敵なしの強さを占めた。心技体で充実の一途をたどる井上は、「悲願である4団体統一に向け、さらに邁進していきそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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